シュタイナーのことば (48)

私たちは自分を人格として感じる自我感情の多くを、まさに言語に負っているのです。この感情は次のような一種の祈りのような気分にまで高めることができます。

「私は周囲で語る言葉を聞く。その時自我の力が言葉を通して私の中に流れ込んでくる」

 
ことばによる自我への呼びかけのこの聖なるあり方を感じ取ることができるようになれば、皆さんはさまざまなやり方で子ども達にもその感情を呼び起こすことができるようになると思います。その時は子どもの自我感情を利己主義的な仕方とはまったく別なやり方で呼び起こすようになると思います。

私たちは自我感情をふた通りの仕方で子どもの心の中に呼び起こすことができるのです。間違った仕方でそれを行いますと、まさに利己主義を呼び起こすことになります。しかし、正しい仕方で呼び起こすことができれば、それは意志の働きを活発に目覚めさせ、まさに無私の精神で外界と共に生きることに目覚めさせるようになるのです。

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この記事を書いた人

シュタイナー教育歴17年。ドイツからシュタイナー教育情報を発信。シュタイナー教育とメインストリーム教育の架け橋になるべく活動中。

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