幾何学の工芸〜栃木の鹿沼組子

 

幾何学模様に目のないわたしに、栃木からの素敵な贈り物。

 

鹿沼組子

 

 

 

 

 

うまく組み合わさるように0.1mm以下の誤差の精密さで木を切ってあり、それを組み合わせる。

釘もノリも使わず、きっちりはまる。

 

 

なんとも美しい幾何学の美。

 

そして、組み木の立体的なパズルが、ほんとうによく考えられていて、人間の知恵と工夫ってすごいとしみじみ思う。(こういうの授業で作れないか?・・・と思案してみたり 笑)

 

 

そしてもうひとつすごいと思うこと。

 

 

日本から送られてきたこの美しいオブジェは、ヨーロッパでは、きっちり形を保てません。するっとはずれちゃう。そのギャップは目では見えないくらいのわずかなものだけれど、持ち上げるとバラバラになっちゃう。

 

 

日本より乾燥しているから、日本の湿度に合わせて作られた木製品は、ヨーロッパに持ってくると乾燥して縮んでしまうのです。

 

 


うちにある、長野で作られた寿司桶だって、乾燥して縮んで割れてしまって、隙間5mmくらいあるもの。涙

 

 

 

その土地にあった工芸。

その土地ならではの文化は、
その土地にあってこそ一番輝くのですね。

Sさん、どうもありがとうございます。
家族全員で楽しみました。

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この記事を書いた人

シュタイナー教育歴17年。ドイツからシュタイナー教育情報を発信。シュタイナー教育とメインストリーム教育の架け橋になるべく活動中。

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