デュッセルドルフのシュタイナー学校

 

こんにちは。
石川華代です。

 

先月、デュッセルドルフのシュタイナー幼稚園で
シュタイナー教育講座で教えてきました。

 

日本人向けの、
シュタイナーの国語と算数について。

 

この幼稚園は、
Rudorf Steiner Schule Düsseldorf
(ルドルフ・シュタイナー・シューレ・デュッセルドルフ)の
敷地にある幼稚園。

 

 

 

私、ここには、
建築家たちを案内して、
2007年に、訪れたことがあります。

 

久しぶり。

 

でも、あのときは、
2才の次男がぐずってしまって、
ろくに見れなかった・・・ 涙

 

 

今回は、

講座が終わったあと、
構内を散策してきたので、
写真でご紹介しますね。

 

この学校は、
創立40周年という、
(西)ドイツでいうとまだまだ新しい学校の部類。

 

校舎も、
伝統ばかりではなく、
アントロ建築でありつつ、
新しさを取り入れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンパス内には、
カナダ雁の親子も。

 

かわいいー。

 

 

 

 

 

野鳥が校庭でのびのびとしている姿は平和そのものでした。

 

 

 


 

 

 

6月2日(日)名古屋

シュタイナー教育講座3

「デュアル*対のバランス~自分と他者~」

6月2日(日)開場10:15/10:30~16:30

10:30~12:30
プラトン立体でデュアル体験/石川華代(e-waldorf)
13:30~15:30
ソーシャルペインティング/はらかずこ(画房寺子屋)
15:30-16:30
座談会 テーマ「バランス」

【場所】
ウィルあいち会議室6
名古屋市東区上竪杉町1
地下鉄名城線「市役所」駅 2番出口徒歩約10分

【参加費】
全日8,500円/半日4,500円

【申し込みフォーム】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/732e9c4e618755

主催/豊川シュタイナー倶楽部
共催/e-waldorf、画房寺子屋

 

 

シュタイナー学校を辞めていくこどもたち(2)男女の違い

 

こんにちは。
石川華代です。

 

先日の記事
「シュタイナー学校を辞めていくこどもたち(1)」
は、予想外の反響でした。

 

 

前回書いた理由だけでなく、
シュタイナー学校を思春期のあたりでやめていく子どもたちがいます。

 

 

特に男の子。

 

だから、
今日はちょっと思春期の男女の違いについて、
書いてみようと思います。

 

 

 

前回も書いたように、
特に男子にとって、
コンピュータを使わないとか、
最先端技術とはほどとおい、
原始的(!)と思えるようなことをやっていることも、
ひとつの不満点にはなるのですが・・・

 

もっと大きな原因は、

チャレンジした結果の、明確な評価基準がない。

ことだと思います。

 

 

シュタイナー学校の中等部、高等部では、
到達度を確認するための簡単なテストはしますが、

本当に簡単なもの。

 

テスト、テスト・・・で、
得点や数値による評価に追いまくられている、
一般の学校とちがい、

とても伸び伸びしています。

 

勉強だけのことではなく、
運動会や球技大会で勝負することもないし、
スポーツ技能の測定も行われないので、
勝ち負けがある活動が、ほとんどない。

 

それは、いいことでもあるのですが・・・

でも、その反面、
自分がどのくらいできているのか、
客観的な評価がはっきりしない・・・という面もあります。

何を目標にがんばったらいいかはっきりしない。

挑戦するものがないように思えて、
なんとなく物足りない。

 

 

思春期のころ、

女の子たちは、自分の内側に向かいます。
自分の内で、自分で評価することもできます。
自分の心が納得すればokです。

 

ところが、男の子はそうはいかない。

自分の中ではなく、
外に評価をもとめます。

外から評価してもらうことが動機にもなり、
闘志がうまれ、やる気も出る。

 

だから、この年齢の男子は、
ちょっと厳しいスポーツのコーチにつくことで頑張れたりもする。

なんらかの形でスコアが測れると、
自分がどれだけ進歩しているかはっきりわかるし、
数字を目標にして頑張ることもできる。

 

 

シュタイナー学校でも高等部に入ると、
宿題も増えます。

毎年、8年生、9年生あたりの保護者会で、
同じような会話がくりひろげられます。

 

「宿題が多すぎる。毎日夜中までやってる。ちょっと減らせないか。」

そう言うのは、
たいてい、女子の保護者です。

それを聞いた男子の保護者が、
「え? そんなに宿題出てるの? うちの子、ぜんぜんやってないけど?」
と反応する。笑

 

シュタイナー学校の課題は、
エポックノートをまとめるとか、
エッセイをかくとか、
創造する部分が多い。

女子は、自分が納得することが基準だから、
どこまででも頑張っちゃったりする。

男子は、
自分基準ではなくて、
他人基準なので、
「1ページって言われたから1ページ書いたらおしまい」
とかなったりする。

興味が出た時だけものすごい頑張るけど。笑

 

 

 

 

シュタイナー学校では、
そういう意味で、
外部からのプレッシャーもなければ、
明確でわかりやすい客観評価もない。

そういうところが、
男子には物足りなかったりします。

 

 

競争心を利用して勉強させるようなことは、
極力さけているシュタイナー教育。

 

成績評価が目的になるのではなく、
学ぶことそのものが目的になるような教育です。

 

 

でも、
男の子は本来、
闘争心を生まれながらにしてもちあわせています。

誰に教えられるともなく、
自然にチャンバラごっこをし、
戦いますよね。

 

「なんで男子はいつも戦ってるの?」
って、悩んだことがある
男の子のママも結構多いのではないかしら?

 

戦い=暴力

と考えると、好ましくないですよね?

 

でも、闘争心そのものは、
悪いことばっかりでしょうか?

闘争心があり、戦意があるからこそ、
問題に立ち向かって行ったり、
チャレンジしていく強さが出る。

 

そしてこの時期の男子は、
その闘争心が、自分の外にむいている。

 

その、闘争心の外向きのベクトルをちゃんと理解して、
そのベクトルの向きにあわせたら。

男子の競争心、闘争心を、良い方向へうまく使って、
いい目標にむかって、
健全に闘争心を発揮させる。

闘争心をうまく発散させてやることによって、
闘争心が暴力などの悪い方向へむかわない。

発散することで落ち着く。

 

それなのに、
シュタイナー学校に
そういう場面があまりなくて、

 

思春期あたりに学校を辞めちゃったりする。

 

ああ、残念。もったいない。

 

シュタイナー学校の挑戦は、

他人や、
客観評価との挑戦ではなく、

自分自身への挑戦であることが多いです。

 

 

 

 

男子が辞めて行ってしまうのも残念だけれど、

学校に、
男子が闘争心を燃やすような挑戦がない
・・・というのは残念だなと思います。

 

シュタイナー学校、中高等部にとって、
真剣に取り組まなければならない課題だと思います。

 

 

テスト攻めにすることなく、
男子が頑張りたくなっちゃうような挑戦のかたちをつくること。

 

 

 

 

日本の中高生は、
外部からの評価されるものが多すぎて、
それだけでも手一杯になってしまうことが多いので、

今この記事で書いているのとは状況がかなり違うでしょう。

 

でも、
男子と女子の違いは、やはり知っておくと良い。

 

間接的にでも、
ちょっとしたヒントになれば、
幸いです。

 

 

 

シュタイナー学校を辞めていく子どもたち(1)

 

こんにちは。
石川華代です。

 

小学校5、6年生、
そして学年的な切り替わりの8年生の終わりなどで、

シュタイナー学校を辞めていく子どもたちがいます。

 

 

実は、その多くが、
男の子です。

 

 

そのくらいの年齢になると、
外の世界にも目が行き始めて、

他の学校に行っている友達と、
自分たちがシュタイナー学校でやっていることが、
かなり違っていることが気になり始めます。

 

 

シュタイナー学校の子どもたちが、

 

お遊戯みたいに体を動かしたり、
エポックノートに、
色鉛筆で絵を描いていたり、
工芸や手仕事をしていたりするのが、

子どもっぽく見えます。

 

 

かたや一般の学校では、
難しそうな教科書を持って、
ノートにペンで問題を解いたりしている。

 

もちろん、色鉛筆なんかではなく、
カラーペンで、印をつける程度で、
絵なんかノートに描きません。

(落書きは除く 笑)

 

 

なんかそう言うのが
大人っぽく見えるんですね。

 

 

わけのわからないオイリュトミーもしていない。

オイリュトミーはとても大切なのですが、
彼らにとっては「わけのわからない」ものであること多く・・・。涙

 

 

彼らには、
シュタイナー学校でやっていることが、

「勉強っぽくない」
「格好悪い」
「子どもっぽい」

ように見え、

簡単すぎるように思えてしまう。

 

他の学校の子どもたちのように、
テストのために一生懸命演習したりしている方が、
すごく「勉強」しているように見える。

 

なんだか自分が
同年代の他の子達から
取り残されているようにも感じてしまう。

公立の子達の方が大人びていて、
ずっと難しそうなことをしているように見える。

 

公立ではコンピュータを使ったり、
最先端のロボット工学を勉強したりしている時に、
シュタイナー学校では、
蒸気機関についての実験をやっていたりする。

もちろんそれには大事な意味があるわけですが、

最先端のことをやっている方が、
格好良く見える。

 

自分ももっと「大人っぽいことをしたい」と思うし、
「もっと成長したい」と思うのです。

 

成長って何なのか? ってことは、
もちろんわからないまま。

 

 

その気持ちが募って、
他の学校へ転校する。

 

 

転校後、
もちろん反応はその子によって違うのですが、

「シュタイナー学校の外に出てみたら、
勉強はもっと簡単だった。」

「勉強がつまらなくなった」

 

と言って、
シュタイナー学校に戻ってくる子が、
かなりの確率でいます。

 

シュタイナー学校の外に出たら、
テストも宿題もいっぱい。

逆に大変になるかと思いきや、

「簡単」だと。

 

 

どう言うことか想像できるでしょうか。

 

 

シュタイナー学校では、
自分が「創造」しなければいけない学びが多いです。

 

創造するために、
生半可な理解では作品は作り出せないし、

言われたことをやっているだけでは、
課題はこなせません。

 

テストで評価されると、
言われたことを理解し、
課題の範囲を頭に入れておけば点が取れる。

 

つまり、言われた通りに、
最高で100%やっておけば良くて、
それ以上やる必要はない。

課題のために150%の力を出しても、
テストの点には現れないし、
誰も評価もしてくれない。

 

 

シュタイナー学校のように、
創造するとなると、
どこまででも自分を試すことができます。

 

それは、ある意味、
自分との戦いでもあります。

 

先生基準のテストではなく、
どこまでやるかは自分次第。

 

だから、人に認めてもらうため、
人に言われたことをやっていればいい、
と言うのではなくて、

自分基準でどこまでいけるか。

 

 

やる子は、大学の先生さえも唸らせるような作品を仕上げる。

 

 

自分基準って、
厳しいのです。

 

そして、
やりがいがあって、

学んでいる実感があって、

実感だけでなく、本当に学んでいる。

 

 

 

シュタイナー学校を辞める前は、
青々と美しく見えていた、
他校の青い芝生が、
そこに行ってみたら、
全然青くなかった。

 

 

 

そして、
辞めてしまう子どもたちの、
別の辞める理由もあるんですね。

 

そのことは家庭教育にも反映できると思うので、
別の記事で改めて書きたいと思います。

 

もっと見る

イギリスのシュタイナー学校への圧力のこと

 

先日もイギリスのシュタイナー学校に対する政府からの圧力のことをFBに書きました。

 

あれだけでは、何が起こっているのかわからないと思いますので、もう少し実情を書いた2月1日発行のe-waldorf newsletterをここでシェアします。

 

e-waldorf newsletter シュタイナー学校への圧力(イギリスの現状)

 

この記事を書いていた時点ではまだ私の知らなかった事実が、その後明らかになり、うかうかとしていられない圧力がシュタイナー学校全体にかかっているのがわかりました。

 

現時点では、まだ6校が閉校の危機に立たされているだけですが、オフステッド(イギリスの教育監査機関)は、イギリスにある全シュタイナー学校を同じように監査すると言っています。

 

今回問題になっている監査は、ソーシャルケア専門のインスペクターが、シュタイナー学校の弱点である「安全管理」「リーダーシップ」「運営」に特に焦点を当てて行われています。そして、肝心の「教育」に関して全く監査をしないまま、「安全管理」「リーダーシップ」「運営」がオフステッドの求める基準に満たないという理由で、閉校の圧力をかけられているシュタイナー学校が何校もあります。どう見ても、弱みにつけ込んだ偏った監査です。潰すことを最初から目的にしているように思えます。

 

「安全管理」については、上述のnewsletterにも書いたので、ご覧ください。

 

「リーダーシップ」もシュタイナー学校の、弱点となりえます。というのは、シュタイナー学校では教職員が平等の立場にあり、校長もいません。リーダーが学校を引っ張っていくということ自体が、シュタイナー学校の社会観念からずれています。だから、世間一般のリーダーシップの基準で見ると、どうしてもそこは弱点です。

 

今までも、オフステッドの教育基準と、シュタイナー教育の思想は相容れないものがあり、シュタイナー学校はオフステッドにとっては邪魔な存在でした。あるシュタイナー伝統校が問題追求され、閉校に追い込まれ、そこから一気にシュタイナー学校潰しが始まったようです。

 

ここで公開することを実は躊躇しました。シュタイナー学校を快く思わない人にとっては、シュタイナー学校が政府から潰されそうになっているなんてことは格好の批判材料になるからです。

 

 

でも、批判されることを恐れて、事実を隠そうとすることは、私たちが正しいと信じていることさえも隠してしまうことになります。隠していたら、シュタイナー学校をサポートしたいと思っている人にも何も伝わりません。

 

 

閉鎖されてしまった伝統校も、もっと事実を公表していたら、他のシュタイナー学校からもっと支援することもできたはずなのです。部外者には何も情報が公開されていなかったから、部外者は支援もしようがなく、遠巻きに見守るしかなかったのです。手出しできないまま、なんとか立ち直って欲しいと応援する気持ちも虚しく、閉校になってしまいました。

 

 

オフステッドとシュタイナー学校の教育思想の違いは大きく、教育について議論したら平行線をたどり解決しないでしょう。でも、私たちシュタイナー教育関係者は、シュタイナー教育が本当に良いと思って追求してきています。隠すようなことも、恥じるようなことも、何もしていません。だから恐れずに、わかっていることだけでも公の場で書くことにしました。

 

 

イギリスのことは、外国のことです。ドイツにいる私にとって、息子たちの学校は安全だし、直接的被害を被ることはありません。まして、日本から見たらはるかかなたの出来事ですよね。でも、イギリスのシュタイナー学校がこんな形で何校も閉校させられることになったらどうなると思いますか? 世界にある1000校以上のシュタイナー学校の評判が落ちることは間違いがありません。シュタイナー学校は世界最大のオルタナティブ教育ムーブメントです。シュタイナー学校を批判する人たちにとっては、格好の批判材料です。そこを標的にして攻撃しようとしたら・・・イギリスのシュタイナー学校のように潰されることだってありうるでしょう。

 

 

どうか、対岸の火事だと思わないでください。

 

 

今、ブリストルシュタイナー学校が、署名活動と、法的に裁判で戦うためのファンドレイジングをしています。でも私は、ブリストルだけのことではなく、シュタイナー学校全体が協力して対抗していかなければ政府には勝てないと思います。これからもっと生き残りのための活動が出てくるはずだし、それをサポートしていきたいと思っています。

 

 

今日、夫が、ゲーテアヌム教育部門のリーダーに会い、この問題について話をしました。もちろん彼は、この問題のことを懸念しており、近くイギリスへ行き、サポートすることがもう予定されているそうです。

 

 

 

 

ご協力に感謝します。

ブリストルシュタイナー学校を支援する署名

ブリストルシュタイナー学校が法的に戦うためのファンドレイジング

 

 

 

シュタイナー学校の音楽授業が衝撃的に楽しかった

私は音楽の専門家ではありません。

子どもの頃、ちょっとピアノを習ったけど、

今では猫踏んじゃったくらいしか弾けません。

 

 

私にとって、

音楽の授業とは、

指示された通りに楽器を演奏し、

指示された通りに歌う。

 

言われたことをやることは、できたので成績はまずまず。

 

 

成績悪くなくても、

音楽の授業は、

楽しくなかったなあ・・・

 

いや、

はっきり言って

つまらなかった。

 

シュタイナー学校の音楽の授業に触れるまでは、

音楽を自らが演奏することを、

「心底楽しい!!」

って思ったことはありませんでした。

 

シュタイナー学校の音楽を体験したら、

楽器なんて習ったことなくても、

ちょっとした打楽器でも音楽に参加することができて、

ライヤーや縦笛などでも、

楽譜が読めなくてもみんなで吹ける。

 

楽譜の通りに奏でるのではなく、

即興で創作してみたり、

一つの音だけでも音楽ができちゃったり、

音楽と詩と体の動きが組み合わさって、

全身で音の世界に浸ることができて。

 

出典:http://waldorfmusic.org/overview-of-the-waldorf-music-curriculum/

 

わあーーーっと、

心から叫び出したいくらいに楽しかった。

 

 

ああ。

音楽って楽しいものだよね。

 

音楽の授業って、

その楽しさを伝えるものすごく豊かなものだよね。

 

で、

私が受けて来た音楽の授業は、

なんだったんだろう?

 

こんなに楽しいものなのに、

どうして学校ではあんなにつまらなかったの?

・・・と思いました。

 

 

本来の音楽の美しさと、

自ら奏でることの喜びを、

感じないままじゃ、

音楽の喜び半減。

 

音楽が心の奥底、手足に響かないまま。

 

 

そして、

音楽って苦手・・・っていう気持ちのまま、

そのあとの一生を過ごすとしたら悲しすぎる。

 

 

 

 

真剣に楽器を習っている子に、

技術ではかないません。

 

そういう子と比べてしまって、

「できない」から「嫌い」になってしまい、

一度そう思い込むと、

できるようにならない限り「嫌い」の呪縛から逃れられない。

 

そんなことも多々あるように思います。

 

 

「上手じゃない」けど「面白い」

でも、できなくても、音楽をみんなで作り上げること、

そこに参加すること、

音楽に合わせて体を動かすこと、

そんな喜びが、

人生を豊かにしてくれる。

 

シュタイナー学校の音楽の授業には、

確かに、

そんな豊かさがあると思うのです。

 


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シュタイナー学校クラス旅行と算数のこと

先日のIDEAL (シュタイナーの算数・数学レッスン)でのトピックスは、

自転車の旅

でした。

 

ちょうど今、夫が、6年生の引率で、

クラス旅行に行っています。

 

7泊8日

自転車の旅。

 

 

 

ハンブルクの近くまで電車で行く。

 

学校からは、

トラックに全員の自転車を積み込み、現地まで運ぶ。

 

自転車を受け取った後は、

バルト海沿いを、ポーランドとドイツ国境の近くまで

自転車で旅をする。

 

 

大都市もあまりない、

海沿いのルート。

 

 

ユースホステルに泊まりながら。

 

 

 

どのくらいの距離?

地図に縮尺ついてるよ。

一日でどのくらい自転車で走るのかな。

 

みんなは自転車でどのくらいの距離まで走ったことある?

 

「奈良から大阪まで走ったよ!」
「夏休みには横浜から横須賀まで自転車で行くよ!」

 

 

おしゃべりしてるつもりだけど、

実は地理でもあり算数でもある。

 

★★★

これから夏です。

 

せっかく旅行に行くので、

現地までの距離とか、

かかる時間とか、

移動の速度とか、

時間、スケジュールのこととか、

はたまた荷物の重さから、

費用の計算、


算数の題材は、いくらでもあります。

 

 


しかも、

 

 

楽しい旅行のことだから、

「勉強」とか「算数」とか思わずに、

お母さんのさりげない質問に、

嬉々として頭を働かせるでしょう。

 

 

楽しいことと算数を結びつける!
先生やお母さんの力の見せ所です。

シュタイナー学校のオーケストラとクワイア、ちょっと感動。

昨日は、学校のコンサートでした。

 

リハーサル風景

 

3、4年生から楽器を始めるシュタイナー学校の生徒たち。

年齢が上がるにつれて、

楽器をやめてクワイア(合唱)に移る生徒がいるのですが、

 

楽器をやめても、

オーケストラかクワイアどちらかに、

とにかく全員が参加します。

 

 

これまで、

色々なシュタイナー学校のコンサートを見て来ました。

 

イギリスもドイツもアメリカも。

 

学校によって色々特色あり、

課題もありますが、

 

今回のコンサートでは、

今までに経験したことのない、

とても嬉しいことがありました。

 

 

それは、高等部のオーケストラ。

 

 

多分、高等部の1/3くらいの人数なので、

そんなに大きくはないけれど。

 

 

ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」

第1、2、4楽章。

 

 

交響曲の一部分だけアレンジして演奏する

・・・というのは多々ありますが、

 

交響曲3楽章分を、

これだけ完成させて聞かせてくれた学校は、

今までにありませんでした。

 

 

というか・・・、

今までの学校は、

高等部で、交響曲を演奏できるだけの人数がいなかったというのが現実。涙

 

高等部の生徒数からして、イギリスでは少なかったし、

その中で高等部まで楽器を続けている生徒はさらに少なく・・・。

 

 

今の学校は、

ドイツの標準では、「小規模校」です。

 

 

それでも、

各学年30人以上はいる。

 

人数が多いと、

これだけのことを体験し、成し遂げることができるのか。

 

驚きの伴う・・・感動でした。

 

まとまった生徒数がいるということは、

大きなパワーになるんですね。

 

すごい。

 

 

 

シュタイナー学校の音楽のすごいところは、

「全員参加」というところです。

 

音楽専攻でもないし、

大学だってほとんどが音楽以外の道へ進む。

 

交響曲を聞かせてくれたこのオーケストラも、

楽器を習っている人全員のグループ。

 

 

つまり、

楽器が得意!!

・・・そんな子だけを集めたグループではないんです。

 

 

だから、

その中には、

すごく上手な子もいるけれど、

初級レベルの子もいる。

 

 

そんな生徒が集まって、みんなで作り上げる音楽。

 

かと言って、

上手な子の独断場で、初心者は立場がない

・・・なんてことはないんです。

 

 

だから、例えば、

高校生になってから新しい楽器を習い始めて、

ものすごい初心者だったとしても、

自分が初心者だと言って卑下しないし、

上手な人と比べて「自分なんて」と思って諦めてしまうということがない。

 

 

うまい人のことは素直に尊敬する。

でも、自分がまだ初級だって堂々としている。

 

 

シュタイナー教育のすごいところ。

自己肯定感が育っていること。

 

子供達の堂々とした姿に、

私はいつも感動してしまうのです。

 


 

シュタイナー教育を全ての人に

「全ての人」、つまり、子どもも大人も。

 

新しい講座が始動! シュタイナー教育を届けたい大人の人の学び。そして、シュタイナー教育を教える大人が増えること。

それは、大人も子供も幸せになる教育。詳しくはこちらをご覧ください

 

 

 

 

小さいけれど大事なシュタイナー学校の習慣。それは日本でも取り入れられること。

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シュタイナー学校の朝の光景。

子どもたちが登校してくる。

 

担任の先生が、教室の入り口に立っている。

子どもたちは、先生と握手し、

一言二言言葉を交わし、

教室に入っていく。

 

シュタイナー学校では当たり前の光景。

 

でも、高等部になると当たり前でもなく、

イギリスでは高等部ではこの光景を見ませんでした。

 

ドイツに来て、

この学校に来たら、

高等部も全員、朝先生と握手してる。

 

そう聞いて、

嬉しくて涙出そうになった。

 

 

たかが握手。

でも、子どもたちと、

肌を触れ合わせるってすごいことです。

 

しかも、毎朝。

 

肌を通して伝わってくることって、

驚くほど多い。

 

普段、言葉と目からの情報だけに頼ってると、

触れた時、いつもと全く違う印象を子供から受け取る。

今まで知らなかった子どもの一面に出会うような衝撃さえある。

 

親子だけじゃなくて、

教師と生徒だってスキンシップは大事。

単純に距離を縮めることにもなる。

 

ハグするだけで心を溶かし、

喧嘩が終わることもある。

 

 

日本って、

本当に、人に触れない文化ですよね。

 

それもいいのだけど。

 

もっとスキンシップが普通になったら、

それで救われる子どもは増えると思うのです。

 

 

自分の子供時代を振り返る。

 

私に直接触れたことある先生なんて、

保健の先生くらいかな。

 

毎日顔をあわせる先生に、一度も触れたこともない12年間。

 

私は先生が大好きだったのに、

先生はいつもすごく遠い存在だった。

 

学校では、

先生はクラスという団体は見ていても、

私のことなんて何一つ知らない・・・って思ってました。

 

私は、クラスの一人だけど、

「石川華代」という個人ではない。

少なくとも、先生は、私という人間を見ていてくれない。

 

そんな印象。

 

学校なんてそんなもの。

先生なんてそんなもの。

 

それが、私の12年間の体験。

 

教員になって、教えてみて、

たとえ、40人のクラスだとしても、

教師の一人一人への想いは強いということもわかりました。

 

教師にとって、生徒は、やはり愛すべき対象なのです。

愛してやまない人たちなのです。

 

でもね、240人とか教えてるわけで。

どうしても、1年間一言も直接言葉を交わさない子も多くてね。

 

 

それって、おかしくないですか?

 

言葉も交わさず、肌も触れず。

 

 

・・・って思うのは、

海外暮らしだからかな。

 

ハグまでしなくていい。

 

でも、

握手くらいだったら、

日本の教室でも始められるんじゃないか。

きっと、そこから見えてくるものが、たくさんあると思う。

 

毎日、手を触れ合わせて、

毎日、最低でも一言二言言葉を交わしていたら、

教師と生徒の距離は、ずっと縮まるはず。

 

 

 

あーあー。

ZOOMレッスンでも握手できたらいいのにな。(笑)

 

 


今、次のプロジェクトを準備中です。

シュタイナー教育を、より多くの子供に届けるための、プロジェクト。

 

これをしなくては、

シュタイナー教育を多くの子供に届けることはできない。

 

そう思って、

ずっと考えていて、

今まで実現できずにいたものが、

この春、形になります。

 

ワクワク。

 

近々発表しますね。どうぞお楽しみに。

 

 


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粘土を使った図形の学び~詳しい説明付き。真似してやって見てくださいね。

今日は、

ZOOMのレッスンで粘土で図形体験。

 

 

粘土で作ると、

中身のしっかり詰まった「立体」が出来上がります。

 

 

切ることもできるので、

教科書にあるような切断面の学習も、

すんなりと理解できる。

 

 

でも、

シュタイナー教育的に、

粘土造形の大事なポイントは、

「変容」ーーー形が変わっていく体験をできること。

 

 

今回も、

ただの粘土の塊から、

板の上ではなく、両手の中で、

完璧に近い「球」へと変形させて行きました。

 

球を作るだけでも、

「完璧」を求めると、かなり大変です。

吸い込まれるような作業です。

 

そして、

手を使いながら、頭も使う。

バランス感覚も磨く。

リズム感も大事。

 

 

球が出来上がった後は、

そこから「立方体」に少しずつ変形させて行きます。

 

 

少しずつ変形させて行くと、

平面(面)ができてきて、

直線(辺)ができてきて、

最後に、点(頂点)ができてきます。

(実際にやってみるとよくわかります。)

 

 

こうやって言葉で説明するとわかりにくいのだけど、

実際に言われた通りに手を動かしていると、

手の中で、形が変わって行くのが見て取れる。

 

 

まるで、

手の中で生き物が育っていくのを見ているみたいです。

 

 

で、さらに、

立方体の3つの頂点を結ぶような平面で切断する。

 

同じ形を4つ切り落とす。

 

 

で、現れた形は・・・・??

 

 

想像するのも楽しいですが、

現れた形は結構意外で不思議です。

 

 

 

 

そんなことをね、

実際にZOOMレッスンでやるわけです。

 

 

図形の勉強というと、

 

教科書の図を見る

作図をする

図形を描く


普通はその程度です。

 

 

これで、

立体の模型を紙で作るような体験ができれば、

もっといい。

 

でも・・・、

 

 

立体は立体でも、

紙で作った模型は、

形が決まってしまっています。

 

 

いろんな立体に、相互関係があって、

その繋がりがあるのに、

紙で模型を作るだけだと、

繋がりは見えてこない。

 

 

粘土だと、それが、身を以て体験できる。

 

 

すごいのですよ。

粘土の学びは。

 

感性豊かなうちにこの体験をちゃんとすることで

世界観が変わります。

ものをみる視点が変わります。

 

洞察する力が育ちます。

 

 

いいなあ・・・

我が子にもそんな体験をさせてあげたいなあ。

と思いませんか?

 

 

アートクラフトプログラムでも

粘土造形のレッスンを掲載していて、

そこでもやっています。

 

 

でも、

なかなか自分では教えられない。(涙)

 

 

というお母さんも多いのではないでしょうか。

 

確かに、

もう何十年も粘土なんて触っていない人がほとんどですし、

抵抗ありますよね。

 

しかも、

子供にうまく説明するのも難しい。

 

上で説明したような粘土造形のアクティビティ。

球から立方体、

それを切断していく体験を、

教えるのは、慣れていないと結構大変です。

 

 

慣れてない分、

自分の作業で手いっぱいになっちゃったりして、

説明どころじゃないしね。

 

 

 

 

 

 

 

で、

 

この貴重な体験を子供にさせることを

・・・・・・・・・諦めますか?

 

 

 

そういうお母さんのために、

私が直接、ZOOMで算数や数学を教えています。

 

 

もうすぐ春休みなので、

体験レッスンを特別企画しようと思っています。

告知をどうぞお楽しみに。

 

 

 


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個々の子どもを理解する方法〜シュタイナー学校でやっている事

 

 

個々の子どもを理解すること。

 

 

学校教員として、指導者として、子どもに接する大人として、

 

そして、親として。

 

 

子どもを理解していると思っているときも、

理解できないと悩んでいる時も、

 

 

大人には見えていない子どものあり方、姿があります。

 

 

人は何かと「判断」して物事を見がち。

 

「~~はこういうものだ」

「~~はこういう子だから」

「過去に~~をしたから」

「末っ子だから」

「この子は多血質だから」

・・・など。

 

でも、

そういう眼で見てしまうと、

本当の姿が曇って見えてしまう。

 

ラベルを貼らない。

型にはめない。

その子、そのままの姿を、偏見を交えず、ただ見る。受け止める。

 

それが理解の第一歩です。

 

理解できたら、自分がどんな対応をしたらいいのか、

問題をどうやって解決したらいいか。

その糸口がストレートに見えてくる。

 

 

シュタイナー学校で、

一人一人の子どもを理解する時、

「チャイルドスタディ」というものをします。

 

 

教員全員が集まって、

一人の子どもについて観察し、シェアしあう。

 

その観察は、

一般の職員会議などによくありがちな、

問題の原因になりそうな友達関係や家庭環境とか・・・ではなく・・・

 

 

そんなことよりまず!!!

 

子どもがどんな姿をしているのか、

歩き方は?

骨格は?

肌の色は?

体の大きさは?

体の特徴は?


そんなところから始めます。

 

 

シュタイナー学校でやっていることなのだけど、

これは、親がやるのもすごく価値があると思うのです。

 

 

親だもの。

そんなこと、今更観察しなくてもわかってる・・・って思いますか?

 

 

生まれてからずっと毎日見てるんだもの。

わかってますよね。

 

でも、改めて、もう一度、見てみる。

 

そこから見えてくることが、

気づくことがたくさんあります。

 

そして、そうやって見ていると、

自分の親としての、子どもの見方が変化しているのが分かります。

 

 

自分(親)が変化する。

それは自分の行動が変化するということ。

口にする言葉が変わるということ。

子育てが変わるということ。

 

 

そんな「チャイルドスタディ」についても、

もうすぐ発行になる書籍でかなり詳しく述べられています。

 

 

書籍は最後の微調整に入ってます。

ああ、もうすぐ完成ーーーー。

 

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