聖マイカエルの町にあるシュタイナー学校
夫の教室の外壁には聖マイカエルの絵があります。
きっとここで働く使命がある・・・はず。と信じます。
個人的な話ですが・・・
夫、シュタイナー教師に復帰することが決まりました。
長年やってきたシュタイナー教師をやめて、大学で学び直そうとドイツに昨年8月移転。アントロ系大学でしたが、内容に納得できず、悩んだ末に退学しました。
夫の夢を叶えようと一緒についてきた私は、未知の国でドイツ語もわからないまま必死に大黒柱の役割を果たすのにプレッシャーでいっぱい。ドイツ語の授業がわからず、学校を楽しめないでいる息子たちも、「学校行きたくない」の連発。
そんな家族を見ながら、自分の生きる道に迷ってしまった夫も、精神的に不安定で、どよよよよよーーーん。
生きる道を変える一大決心をしてイギリスからドイツに来て。それがうまくいかなくて。かと言って一度やめると決意したシュタイナー教師に戻る気持ちにもならず、教師にはもうなりたくない・・・といい続けていました。
でもね・・・、
妻の私が言うのも何ですが・・・、
夫はすごい教師なんですよ。
絶対、私は夫を越えられない。夫は天性のものを持っているから。それに、専門性の深さと、何よりも、人智学の理解の深さが彼の教育の根底に、まぎれもなく、しっかりと生きているのです。彼は、人智学を「学んだ」ひとではなく、もともと人智学が彼のなかにあって、リアルに存在していたひと。自分がすでに感じていたことを言葉に表してある人智学に出会って、当たり前のようにこの世界に入ったひとです。
人智学を通して生徒を見ているから、生徒のスピリチュアルなところも見ちゃうんです。それを見ながら、生徒のために何をしたらいいのか感じ取る。
もうね、お手上げです。私だって教師だけど、とてもとても彼にはかなわない。
その、教師としての素晴らしさを知っているから、私はずっと彼にシュタイナー教師をしていて欲しかった。
でも、本人が叶えたい夢があると言った時、「じゃあ、挑戦したら?」と即答しました。だって、夢は挑戦してなんぼでしょ。夢を心に描いているだけじゃ、人生つまらないでしょ。うまくいってもいかなくても。結局、志した夢は断念しましたが、やってみたから踏ん切りついた。そして、シュタイナー教師にもう一度戻ると決めてから、シュタイナー教師としてやっていくことを、すごく楽しみにして、寝ても覚めても授業のことばかりはなしています。(笑)
イギリスからドイツへ、という大変さも経験したし、この一年、ほんっとに大変だった。でも、本人が自分の道を見つけられて良かった・・・とつくづく思います。
イギリスよりドイツのほうが高等部はシュタイナー教育を追求できるし。
ちなみに、ドイツのほうが、教師の待遇もお給料もずっと良い・・・。私も助かる。わたしは現実的。笑
コメント
コメント一覧 (2件)
人生って未完でいいんだと昨日気付いたのですが、満たされる瞬間、悟る瞬間あれば、また新しい葛藤や試練が…100に達してまた0に戻る。こうしてゆっくり進歩していければいいかな。
今日の記事、とても共感しました!
なほさん、コメントありがとうございます。
考えているだけでは何も始まらないけれど、歩んで行動していれば、それは全て経験になりますよね。後退しているように見えるときでも、きっとそれは進歩のプロセス。一歩一歩歩んで行きたいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。