イデアール 中学生数学クラス授業風景 こんなことやってます

9月から新しく「イデアール」というスクールを開講しました。


学校の勉強も、
創造的で美しいシュタイナー学校の授業のような数学の学びも、
どっちもして欲しい。

両方することで、
数学の、計算と美が結びつく。
計算も、数学的美も、理論も、理解が深まる。

それは、世界はすべて繋がっているから。

今を生きる中学生に、
今一番必要なことは、
学校の勉強もしっかりやりつつ、
シュタイナー的な創造的なアクティビティを結びつけて学ぶ授業。

それを実現させたのが「イデアール」です。
(イデアール、詳しくはこちら)


 

イデアールの授業には、
教科書の内容を学習する時間と、
アクティビティの時間があります。

アクティビティではこんな作図をしてみたり。

 

 

こんな作図は、普通の学校ではやらないけれど、
これをすることで「作図」や「幾何学理解」だけではなく、
計算にも繋がっていく。

幾何学には数字の美しさも秘められていますからね。

 

 

そして、とにかく「リアル」なことを。

机上の空論ではなく、
現実のお話に結びつくこと、
現実のテーマを実際に使いながら勉強しています。

 

たとえば、先日の授業では、地図をとりだしました。

クラスに集うわたしたちは、
世界あちこちに散らばっています。


私=ドイツ、
生徒=石垣島を含む日本各地

 

 

 

みんな、どこにいるの?

ええ、こんなに遠く?

 

ねえ、AちゃんからBちゃんの家までは、どのくらい離れてるの?
(測って計算する)

石垣島のCちゃんは?

Aちゃん、Bちゃんの距離より、
えええ、38倍も離れてるの?

 

 

 

じゃ、先生(ドイツ)はどれだけ離れてるの?

すっごい遠いよ。
調べてみようか。

 

ええ、先生の町、どこ?

 

みんなの地図帳にのってるハノーファーっていう町が近いよ。

ベルリン見つけた。ベルリン近いよね?

 

 

いや、地図上ではたったの1cmしか離れてないけど
うちからベルリンまで250kmあるんだよ。

Aちゃん、Bちゃんちの距離の5倍もあるんだよ。

えええ、近くに見えるのにー。

そんなことをしながら、
計算をしつつ、
実は、比の勉強をしておりました。(笑)

 

生徒は比の勉強だとは思ってません。
私は「比の勉強をするよ」とも言いません。

そんなこと宣言して、
数学用語で身構えさせる必要なんてない。
そんな名前や理論は、あとからでいい。

このあと、比例式の計算をするための、下地をつくるのです。

 

 

 

しかもね、自分と関係のある話題、
しかも中学生にとっては最大の関心事項「友達」のことだから、

気持ちがこもります。

 

気持ちがこもる、意識がそこへ向く、心で感じる
・・・それは頭だけの理解よりずっと残る。


体験したあとに、論理的な比の計算をすると、
すっと理解しやすい。

 

体験をすっとばして論理的なお話だけじゃ、
計算できるようになったって、
意味もわからず計算している子が多い。

 

数学は、頭だけじゃないんですよ。

手を動かして、

心で感じる。

 

その、頭と手と心がうまくバランス良くうごいたとき、

よーーーく理解できて、
染みこむのです。

 

 

 

いい感じでイデアールの授業すすんでいます。

中1、中2 入会希望の方は、まずは体験授業から受けられます。

下のフォームからお申し込みください。

 

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。

 

 


 

これからのイデアール

1月からは小学校6年生対象で、「中学校準備クラス」を3ヶ月間行います。

中学生になったらイデアールに!・・・と思っていらっしゃる方は、準備クラスからのご参加をご検討くださいね。準備クラスから中1クラスへ行く生徒さんだけで満席になってしまって、4月から中1クラスに入れないと悲しいですから。(少人数クラスなので満席になってしまった場合はごめんなさい 涙)

募集開始はこのウェブサイトで告知しますので、お見逃しなく。
e-waldorf newsletter を購読していると、見逃し難いと思います。

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この記事を書いた人

シュタイナー教育歴17年。ドイツからシュタイナー教育情報を発信。シュタイナー教育とメインストリーム教育の架け橋になるべく活動中。

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