石川華代です。
心あたたまるクリスマスを過ごされたでしょうか。
我が家の今年のクリスマスは、
例年と違います。
何が違うって、
クリスマスツリーを飾るのをやめました。
毎年、
生のもみの木に、
ルドルフ・シュタイナーのクリスマスツリーのオーナメントに、
赤と白のバラの生花、
みつろうろうそくのキャンドルを飾っていました。
正統派、
アントロのクリスマスツリーです。
キリストの一生を表す、
厳かで、神聖なツリー。
小さな子どもでも、
このツリーの前では、
神聖な雰囲気を感じ取って、
静かにじっと見つめます。
今年は、
どうしようか・・・という話が出た時に、
「あなたが、ツリーなしでもいいというなら、私はツリーはないほうがいい」
と、夫に言いました。
日本育ちの、一応仏教の家に育った私としては、
キリスト教の夫の意見を尊重して、
クリスマスは、
夫のしたいようにやってきました。
キリスト教で、
アントロポゾフィストである夫にとって、
クリスマスツリーはとても大切なものなのです。
たしかに、
アントロのクリスマスツリーは素敵です。
でも、
実は、
心の中で、
たった2週間弱のために、
もみの木を切って、
終わった後は捨ててしまうことに、
疑問と反感を感じていました。
もみの木は、
森の木ではなく、
クリスマスツリー用に、
畑で育てられた木。
とは言っても・・・・・・・・・・・・。
木の命のため、
環境のため、
鉢植えのもみの木を買ったこともあります。
でも、鉢植えのもみの木は、
鉢に植えるため、
根っこを短く切られていて、
その後、
成長せずに枯れていきます。
だから、
今年は、もう、ツリーは買わないことにしました。
ツリーの代わりに、
シュタイナーのツリー用のシンボルを、
ツリーに飾るようにアレンジして、
窓に飾りました。
伝統は大事。
でも、
伝統の「形」を継承することが大事だとは思いません。
形を真似していても、
本来の意味が消えてしまっていては意味がない。
伝統にある「本来の意味」を尊重していくこそが大切だと思うのです。
形が変わっても、
本来の意味こそを尊重して、
それを今の時代に合うようにしていく。
シュタイナー教育も、
それが求められています。
これまで100年間のシュタイナー教育を維持していくことではなく、
これからの100年のシュタイナー教育をどうしていくか。
わたしたちは、
これからの100年を、
何を見据えて生きていくのか。
それこそ、
人智学が教えてくれていることだと信じています。
Waldorf 100 の一年が終わろうとしています。
100周年のお祝いで終わりにせず、
これからのシュタイナー教育を、
さらに、子どもたちのために良いものにしていく。
その出発点に立っていると感じています。
教育者として、その責任を感じています。
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