e-waldorfへの思い

私は、子供達が大好きです。

生意気で屁理屈こねている中学生や高校生が大好きです。

子供達の笑顔が大好きです。

思春期の子供達は、馬鹿なことを沢山します。
大人から見れば馬鹿だと思える事をやっている子供達の姿が大好きです。

心の傷や悲しい体験を乗り越えようともがいているその強さが、尊くて美しくて大好きです。

何かをやり遂げたときの誇りに満ちた光り輝く顔が、大好きです。

格好つけようとクールな振りをしているその姿が好きです。

世界のあり方に、本気で怒ったり憤ったりする、その熱さが好きです。

高校生たちが、こんなあり方をしていて欲しい・・・・。

でも、私が日本で高校教員をしていたときに、私が接した生徒たちの姿は、随分違っていました。なんと言うのでしょう。生気がないというか、疲れていて、笑顔が少なくて、意思の力を失ってしまったかのような高校生たち・・・。

どうしてこんな高校生が育ってしまったんだろう?
どんな教育をすれば、生き生きとした子供達が育つのだろう!?

その思いで、より良い教育を探し求める過程で出会ったのがシュタイナー教育でした。

これだ!
私が求めている教育は!!!

衝撃的な出会いでした。
そこから、私のシュタイナー教育探求の旅が始まりました。

人智学関係のワークショップにあれこれ参加。私、その度に泣いていましたね。人智学が見せてくれる世界があまりにも美しくて、感動的で、涙を流さずにはいられなかった。

ワークショップだけでは足りなくて、シュタイナー・カレッジのサマープログラムにも参加。そして、シュタイナー・カレッジのファウンデーションコース、教員養成コース参加。

教育の探求と同時に、自分を見つめ、自分の成長を追い求める旅でもありました。

私、人智学の学びを通して随分変わったと思います。

今は、実際にシュタイナー教育に教育者として関わる立場にいます。でも、やはり、教育の探求は終わらないし、自分を見つめ自分の成長を追い求める旅は、一生終わらないでしょう。

人智学は、私の生きる核となる部分と言えるかもしれません。でも、私は、人智学ばかりにこだわる気持ちはないのですよ。

今、人智学を学んだから、「違いを乗り越える」ということが身についたように思います。

人間はひとそれぞれ違う存在。
違いを認めて、ひとりひとりを受け入れよう。

そんな思想は、教育にもあてはまります。

シュタイナー教育は素敵です。美しいです。
でもね、シュタイナー教育じゃない教育だって良い所もあるんです。
シュタイナーとは全く関係のない学校に通っていたって、学ぶものはあるんです。シュタイナーと全く違う教育の中で育っていたって、シュタイナー教育の良い所を取り入れて行く可能性だってあるわけです。

シュタイナー教育 vs 他の教育/メインストリーム教育

という考えは、今はもう私の中に全くないんです。

正直言って、何年か前の私には、一般教育に対する強い批判がありました。でも、批判は何も生まない。批判が招くものは、批判、嫌悪、誤解、そして、分離。

そうじゃなくて、シュタイナー教育も、公立の教育も、他のオルタナティブ教育も、「自分が一番!」って主張し合うんじゃなくて、子どものことを一番に考えて、みんながお互いを認め合って、良い所を学び合って、みんなで一緒に良くなっていけたらいいのに!

もっとオープンに。
お互いを認め合って。
教育全体が、一緒に成長して行く。

教育だけじゃない。
それが私たち社会の未来の姿となりますように。

読んでくださってどうもありがとうございました。

全ての人に愛を込めて。

e-waldorf 代表
石川華代

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この記事を書いた人

シュタイナー教育歴17年。ドイツからシュタイナー教育情報を発信。シュタイナー教育とメインストリーム教育の架け橋になるべく活動中。

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