11年生クラス演劇ーシュタイナー教師として、母親として。

こんにちは。
石川華代です。

 

先日、長男のクラスのクラス演劇がありました。
11年生。(日本の高校2年生)
「高慢と偏見」ジェーン・オースティンです。

イギリスらしいですね。笑

 

何しろこのコロナ禍ですので、
今年度は、発表会も、イベントも、全部非公開。

 

この年度末になって、
初めて、クラスの様子を生で見ることができました。

 

シュタイナー学校で、演劇は、
教育活動の一部として、大事な要素です。

 

毎年、何かしら演劇をします。

 

演劇をすることで、
スピーチの練習になったり、
表現力をつけたり、
もちろん、セリフを覚えながら国語の勉強にもなったり。

 

演劇は
「自分ではない他の何者か」になることも大事な体験です。

 

自分でない人間になりきることで、
自分の殻を破ったり、
自分の良さを引き出したり、
見えていなかった自分の才能や特性を見つけることもあります。

 

私は、
シュタイナー教師としての目線で演劇をみます。

今まで8校のシュタイナー学校に関わってきているので、
それぞれの学校の演劇を思い出しながら。

そして、
この演劇がどれだけ教育効果を発揮しているか・・・という視点。

 

そして・・・

親としての視点。

 

息子は演劇はぜんぜん「演じてる」状態ではありませんでした。

発達障害と認定され、
いつも、
ステージでの発表でも、
他の子よりタイミングが遅くてずれていた息子。

その息子の成長を考えたら、
ステージに堂々と立って、
まとまった量のセリフを、
劇の内容に合ったタイミングで言っているというだけで大進歩でした。

 

この子は、ちゃんと育っている。
ありがとう。うるうる。

 

このクラスに9月に入って以来、
初めてクラスの様子を生で見ることができました。

話にはきいていた友達が、
実際どんな子たちなのか、
やっとわかりました。

 

いろいろ考えながら
演劇をみさせてもらったのですが・・・・

 

 

終わった後に、
息子が「みんな、ママのこと、若いって言ってた」と。

日本人は若くみられるのですよ・・・。汗

 

で、気づきました。
私が一方的にクラスのことを観察していたのではなく、
私も、観察され、値踏みされる対象だったんですね。

 

何はともあれ、
子どもたちの姿は、いきいきと美しいものです。

どこの国のどこ学校でも、
子どもたちにはキラキラと輝いていてほしい。

美しくきらきら輝く子どもたちの姿を見れて、
私は幸せです。

 

 

 

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この記事を書いた人

シュタイナー教育歴17年。ドイツからシュタイナー教育情報を発信。シュタイナー教育とメインストリーム教育の架け橋になるべく活動中。

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