シュタイナー学校での算数の授業
シュタイナー学校での算数の授業は、まず体を使うことから始めます。ステップを踏んだり、飛び跳ねてみたり、お手玉を投げたりしながら、数を数えていくこと。
ただ数えることだけではなく、体を使うことで数のリズムが浸透します。
そして、数を習うときには、その数の質を感じ取ります。
数の質
1という数が、ただ数えるためだけの手段ではなく、ひとつだけのものを表していることを学びます。たったひとつの地球、世界にたったひとりの「わたし」。1は1だけれど、全体をも表してる。ワンネス、ホールネス。
2はわたしとあなた。お父さんとお母さん。二つの目。二つの手。ペアになるものは、ペアになって力を増す。ひとりではできないことも二人ならできる。ペアになることでもっと美しくなる。ふたつのものの対照でもある。正反対のものがペアになると不思議とうまくいったりもする。
そんな風に、数を数えるための道具だけではなく、数字には意味があるのだということを、シュタイナー学校の子どもたちは自然に感じ取りながら算数の世界への一歩を踏み出します。
算数は算数だけではありません。算数の中でも「わたしたちひとりひとりの人間の素晴らしさ」や「世界の美しさ」などの、大事な考えを学んでいきます。
すべての教科で「心」をも育てているのです。
ワークショップ「数に親しむ」
「文科省カリキュラムの中で教えられるシュタイナーアプローチ算数を」とSIMC-Eシュタイナー算数教育プロジェクトを2024年11月から開始します。1つのテーマをワークショップ・実技・座学で学びます。
その中のワークショップのみを受講することもできます。大人の方がシュタイナーアプローチ授業を体験していただくための模擬授業です。お子さんが横で一緒にやっても構いません。
親子でシュタイナーアプローチを楽しみたい方や、まずはシュタイナーアプローチを気軽に知ってみたい方にお勧めです。(もっと深く学びたい方には、実技と座学がセットになった全参加をおすすめします)
内容
- 2024年11月 9日 (土) 15:00~16:00
- ZOOMワークショップ参加(毎月1回開催)
- 1回50分(ワークショップ開催日より1か月アーカイブ視聴可)
持ち物
- 木やガラスなどのビーズ(直径1cm以上)20個以上x2色
- クレヨン
- A3くらいの紙
参加費
- 一般:20GBP
- FELLOWSHIPメンバー: 10GBP
(FELLOWSHIPの方はfacebookグループにて割引のある専用urlをご確認ください) - ワークショップだけでなく、もっと深く学びたい方には、実技と座学もセットになった全参加をおすすめします
講師の紹介
E-Waldorfアカデミー代表 石川 華代
日本語で唯一のシュタイナー教育教材制作
算数・数学教育、フォルメン、大人のシュタイナー教育、シュタイナー教育を実践する指導者養成
amazonには日本語版・英語版販売中