(この記事はシュタイナー教育専門家石川華代のメルマガを元にしています)
子どもの創造力
こんにちは。
石川華代です。
子どもの創造力、育ててあげたいですよね。
ここのところのAIの発展の勢いがすさまじすぎて
脅威に感じている人も多いのではないでしょうか。
AIにはできない
人間にしかできないことのひとつが「創造」ということ。
過去に前例もない「完全に新しいこと」を作り出すことは
人間ならではの力です。
そんな創造力を育ててあげたいと思いませんか?
シュタイナー教育で育った子の想像力
シュタイナー教育で育った子は
やったことがなくても
やり方がわからなくても
とにかく「できない」と思わずに
やり方を「発明」してやってしまう
「創造力」を持っています。
そんな子たちは
「シュタイナー教育でどう育ってきたのか・・・?」
というと・・・
シュタイナー教育は自由?
シュタイナー教育では
小学校低・中学年くらいまでやっていることは
「自由」でないように見えます。
たとえば
絵を描くにも
先生に言われたように色を選び筆を運ぶ。
みんなが青い背景に黄色い丸を描く
・・・なんていうことをしていたりします。
自由創作ではなく
みんなが同じようなことをしていて
なんで「創造力」が育つの?
と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
実際
みんなが同じ指示をうけ
同じようなことをしているはずなのに
出来上がった作品は
とても個性豊かです。
逆に言うと
みんなが同じようなことをしているからこそ
個性が際立ちます。
その子らしさが出てきます。
「なんでも自由にやっていいよ」って言われたら
みなさんも
「なんでも自由にやっていいよ」
と言われるより
ある程度型がきまっていたほうが
その枠の中でいかに自分らしさを出すか工夫する
・・・そんな経験はないでしょうか。
そして
子どもはまだ経験も浅いし
技術も未熟です。
シュタイナー教育で学ぶ技術と経験
まずは、いろいろな色の体験をし
線の描き方とか
筆使いとか
絵の具の付け方とか
力の入れ方とか
・・・そんなことを
たくさん経験することで技術を身につける。
そして、先生の真似をしながら
様々な芸術体験を積み重ねていくことで
こんな色もつくれる
こんなデザインにしてみたいな
こんな形にしたら素敵
・・・など
発想し、創造できるようになっていくのです。
シュタイナー教育での良質な経験・体験が創造する力になる
だから
小学校に入って、低学年、中学年の間に
「いかに良質な経験をするか!?」
が重要な鍵なのです。
良質な経験、多様な体験を
先生が見せてくれて
子どもたちは真似をしながら
「良質なたくさんの経験」を積み重ねていくのです。
この積み重ねが
創造力の土台になり
中学生・高校生くらいになって
「なんでも自分で作り出せちゃう人」になっていきます。
そうやって育った子は
「モノ」だけのことではなく
「自分の人生」を
創造的に、クリエイティブに、
生きていく人材になっていくのです。
こどもたちに
そんな一生つかえる「人間にしかできない力」を
身につけて欲しいと
心から願っています。