本記事はシュタイナー教育専門家石川華代のメルマガを元に書いています。
シュタイナー教育とモンテッソーリ教育
オルタナティブ教育のなかで
シュタイナー教育が世界最大なのですが
それとよく似ていると思われるのが
モンテッソーリ教育。
実際、
ルドルフ・シュタイナーと
マリア・モンテッソーリは
もともと
同じ思想を学んでいた
・・・という共通点もあります。
でも
シュタイナー教育と
モンテッソーリ教育は
類似点もあるけれど
やっぱり違う。
その違いのひとつに
「教具」があります。
モンテッソーリ「教具」
モンテッソーリは「教具」と呼ばれる
専用の教材を用います。
特定のものをを習得するために
設計された教具。
つまり
大人が決めた目標と、
大人が育てたい方向へ
子どもを訓練して能力を身につけさせるということ。
木製のものが多いので
シュタイナー教育でよくいわれる
「木のおもちゃ」
と似ているような印象があるのではないかと思います。
シュタイナー教育に教具はあるの?
シュタイナー教育では
こういう特定の目的のために設計された「教具」はありません。
自然の木の実などを計算に使ったりします。
あとは紙や絵の具、クレヨン、粘土などの
画材、材料ですね。
自然素材のものにせよ、画材にせよ
「何にでも使える」
というところが
「教具」との大きな違いだと思います。
シュタイナー教育では
道具から作れる人間を育てています。
編み物をするのだって
編み棒から作る。
毛糸も羊毛を撚ってつくる。
定規もなしで
体で長さを感じることから始め
定規を自分で作る。
0から1を作り出せる人間を育てています。
1から2を作り出すことは意外と簡単です。
AIにもできる。
でも0から1を作り出すためには
発想の力、想像力、創造力という
人間だからこその能力が必要です。
0から1を生み出す力は
子どもが「なんでも自分で作り出せる」という力になります。
特定の作業ができるようになるわけではないので
ちょっと分かりにくいと思われるところですが
人間として
一生生きていくのに
とてつもない大きくて強い力になります。
e-waldorf では
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シュタイナー算数教育教師養成講座
などを開講しています。
シュタイナー教育は人間教育。
国語や算数であっても
結局は人間として成長するための教育です。
そんな教育を
子どもたちだけでなく
大人のみなさんにも
届けるための講座です。