シュタイナー教育で育てる「見えない力」とは?
シュタイナー教育のことをお話ししていて
伝えるのがとても難しいことがあります。
それはシュタイナー教育の
「見えない部分を育てる」
ということです。
数値では測れない、人間としての力を育てる
こちらのインスタ・リール
「これも数学 図形を芸術的に学ぶ」
@kayo_freedom :フォローしていただけると嬉しいです
と、
そのキャプションでは、
シュタイナー学校の幾何作図について
以下のようなことを述べています。
・多角的な視点を養い
・歴史と数学の発展を追体験し
・感覚的思考から論理思考へスムーズに移行し
・論理思考を身につける
・発見する力
・想像する力
・創造する力
を養い
・人間成長をする
でも
これって
ほとんど成果を測ることができないものばかり。
私たちは「見える成果」に偏りがち
テストの点数など
成果が明らかにわかることに
意識が向いてしまうのが私たち人間。
そうでないところは
つい
おざなりになってしまいがち。
でも、
シュタイナー教育って
そういう「見えない部分」を丁寧に育てているから
その力がしっかりついて
見える部分にも成果が現れてくる教育です。
教育は掃除と同じ——ユージーン・シュワルツの言葉から
見えない隅を整えれば、全体が整う
以前
著名なシュタイナー教育者である
ユージーン・シュワルツと
シュタイナー学校の職員室で話していた時
彼がつぶやいたことを思い出します。
他の教員が
ほうきで教室を掃除していたんです。
角のほうから。
それを見て
ユージーンは言いました。
「教育も掃除と同じ。
隅や見えないところを
ちゃんとケアしておけば
ゴミは真ん中に集まってきて
あとは簡単に部屋を綺麗にできる」
シュタイナー教育が「教育の隅」に光を当てる理由
逆に真ん中だけ掃除しても
隅に埃が溜まっていたら
部屋は綺麗にならないし
部屋はすぐに汚れてしまう。
教育も同じ。
真ん中:テスト対策など(結果が見やすい)
隅っこ:創造力、感性などの「見えない力」を育てる
シュタイナー教育で育つ「生きる力」
未来を生き抜く力は、測れないものばかり
上に挙げたようなことだけでなく
・自己肯定感
・成長する力
・自ら作り出す力
・行動する力
・考える力
・感性
・好奇心
・探究心
受験や社会で通用する人間力をどう育てるか
これらはシュタイナー教育で育つものですが
これらを育てておけば
受験だって
その後の人生だって
大丈夫。
見えない、測れない部分の力を
しっかり育てる教育だからこそ
何にでも対応できる人間が育つのです。
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e-waldorf では
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シュタイナー算数教育教師養成講座
などを開講しています。
国語・算数だけでなく
「見えない力」からしっかり育てる教育です。
本記事はシュタイナー教育専門家石川華代のメルマガを元に書いています。