体験不足が子どもの学びに与える影響
シュタイナー算数教育教師養成講座や
FELLOWSHIPの
受講生のみなさんと
ZOOMの中で
子どもをとりまく状況について
お話しすることがよくあります。
私のところには
子育て中のお母さん方や
現役の先生方が多くいらっしゃいます。
その方々の生の声です ↓↓↓
学校で教えていても「実感がない」子どもたち
「実感がない」子どもたち
学校で教えていて・・・
たとえば1kgってどのくらい?
角度の60度と120度の違いがわからない。
生徒たちがとにかく実感が伴わない。
教えたことが
全然ピンときていない。
そういう状況が
この数年でさらに悪化している・・・
・・・という悲痛な悩みです。
原因は「日常生活での体験不足」
「体験の足りなさが原因だろう」
と、先生方の間でも話すとのこと。
体験、というのは
日常生活の中での体験です。
たとえば
雑巾なども学校でしか使わないから
捻って絞ることができない。
靴ひももないから
ひもを結ぶような作業もできない。
蛇口をひねることもないから
手首をひねる動作ができない。
電気ケトルだから
お湯が沸騰するところも見たことがない。
ガスでなくIHだから
火の熱さなども感じる機会がない。
全てタイマー管理されているから
自分で時間を計ったりすることもなく
時間の感覚もない。
お風呂も
下の方が冷たくて
上の方が熱い・・・なんてことも未経験。
リストアップすれば
延々と続きます・・・
便利さが子どもから奪っているもの
便利なテクノロジーがあるおかげで
人間はとても楽ができます。
確かに
テクノロジーがあるから
人間はそんなこと
できなくてもいい、
感じなくてもいい・・・
・・・と思う人もいると思います。
でも
これらの体験をしていないから
子どもたちが
- 時間がわからない
- 重さが実感できない
- 角度もよくわからない
生活レベルの体験不足は・・・
確実に・・・
勉強も理解不足になっていきます。
家庭でこそ「学びの土台」がつくられる
大人にとっては
便利なテクノロジーですが
子どもにとっては
体験するチャンスを失ってしまったということ。
とはいえ
今住んでいる家から
テクノロジーを撤去するわけにはいかないので
その代わりに
体験するチャンスを
親が用意してあげないと
勉強もできなくなってしまう・・・
これかなり深刻な危機なんです。
だからこそお家で何をしているかが
後々の成長に大きく影響します。
今からできる!家庭での体験アイデア集
・できるだけ電動の道具を使わずに料理や掃除をする
・ナイフで鉛筆を削る
・靴ひものある靴を選ぶ
・ボタンのあるシャツを選ぶ
・タブレットではなく紙の本を読む
・タイマーを使わない
・ナビを使わない
・Googleマップやアプリではなく地図や時刻表を使う
・体で長さや重さを計る
・昔ながらのおもちゃ(コマ、けん玉、お手玉、おはじきとか)で遊ぶ
全てを取り入れることは難しいにしても
できそうなことから
子どもとやってみませんか?
算数の中で
子どもに必要な体験を
シュタイナー算数教育教師養成講座でも
たくさんしていきます。
教師でない
普通のお母さんでも
ご家庭でできることが
たくさんあります。
というか
ご家庭で意識してやっていくことで
大きな差ができます。
興味のある方は
お気軽に説明会にお越しくださいね。
本記事はシュタイナー教育専門家石川華代のメルマガを元に書いています。

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