ウィットソン(ペンテコステ、聖霊降臨)
ウィットソンはキリスト教の祝祭の1つです。イエスの復活・昇天のあと、12人の使徒たちが集まっていると、激しい風のような音が聞こえ、天から炎の舌が降りました。それらが一人一人の使徒たちの上へ舞い降り、神からの聖霊が降りました。12人の使徒たちは、それぞれの違った言語でそれを聞き、さまざまな言葉で語り始めます。(新約聖書からのお話)
この聖霊は「真実の霊」とも呼ばれます。ウィットソンの祝祭では、神の炎が私たちひとりひとりから輝き出て、個々の人間がお互いのことを真に理解しあう能力があることを祝います。実際に真に理解しあうことができるとき、「真実の霊」の象徴である鳩が舞い降ります。鳩は「平和」の象徴でもあります。
ペンテコステのペンテは5を意味します。イースターから50日経って、聖霊が降りて来て、イースターの季節の終わりとなります。イースターの日は月の満ち欠けによって決まるので、年によってイースターの日が変わります。それと共に、ペンテコステ(=ウィットソン)も日程が変わります。因に2011年のペンテコステ・サンデーは6月12日です。
それでは、ウィットソンの象徴である鳩を作ってみましょう。
ぬらし絵で色と戯れながら、鳩の体に使う画用紙を着色します。
初夏の季節感を家に取り入れるため、夏の木の枝を使ってリースを作りました。勢い良く植物が伸びるこの季節。庭木の剪定した枝を集めて使っても良いですね。しっかりとした輪を作るために、沢山の若枝があると理想的ですが、植物の枝などが手に入りにくいようでしたら、出来合いのリースの型(すでにツルを輪状に形作ってあるもの)に、葉っぱをいくつか刺すだけでも季節を感じることができます。
用意するもの|鳩のモビール
鳩
- 厚口の水彩用紙(8つ切り1枚)
- ぬらし絵の道具(筆、画板、スポンジ、絵の具、ビン、布)
- 薄い紙(薄い和紙、カイトペーパー、シルクペーパー、ラッピング用のティッシュペーパーetc)
- 糸
- 針
リース
- 針金(輪の作れるものなら何でも。ツル、針金、刺繍の枠、リースの台etc)
- 葉っぱのついた枝
- 糸
鳩を作る|鳩のモビール
1.ぬらし絵をして体部を作る
ぬらし絵で画用紙に色をつけます。後で、この画用紙で鳩の体を作ります
いつものぬらし絵の要領で、水に浸した水彩用紙を画板に乗せ、スポンジで余分な水分を拭き取ります。
使う色は、黄、青、赤。
黄色を画用紙に乗せます。
次に青。
黄色と青が出逢ったところで緑が生まれます。
色の変化と、そのグラデーション、混じり合う様を楽しみながら緑を作り出しましょう。
最後に赤。
赤と黄色が混じり合い、オレンジ色に。
赤と青と混じったところは紫に。
色を均等に塗ってしまわず、沢山の色がまだらになっている様子にしておいた方が、鳩を作るときに面白い効果が得られます。
紙全体を塗ったら、画板に紙を乗せたまま乾かします。
2.鳩の型紙を作ります
3.鳩を12枚作ります
絵の具が乾いたら、鳩の型紙を使って鳩を12枚切り取ります。きれいな配色になるように工夫して下さいね。
切り取ったら、きれいなグラデーションになるように、順番を考えておきましょう。
4.翼を作る
翼にする紙を10cm×10cmに切り、12枚作ります。
1cm幅で蛇腹に折ります。
端を丸く切り取り、中央で折ります。
鳩にカッターで切り込みを入れ、そこに翼を差し込みます。
左右の翼が上部で繋がるように、針で糸を通します。
糸は80cmくらいの長さにしておきます。
(後で、飾り付けながら糸の長さを調節します。)
同じようにして、12羽の鳩すべてに翼と糸をつけます。
飾る|鳩のモビール
リースを作る
針金で直径30cmくらいの輪を作ります。
柔らかくて細い枝を、輪に巻き付けるようにします。
短い枝のものは、他の枝の間に刺します。
全体の形を整えながら、糸(細い針金でもOK)を巻き付けて、枝を固定します。
鳩を飾る
グラデーションになるように鳩を並べます。
1羽目の鳩を、リースから10cmくらい下のところに鳩がぶら下がるようにして、糸をリースに結びつけます。
2羽目は13cmくらい、
3羽目は16cmくらい・・・・
というように、少しずつ糸を長くしていきます。
12羽が輪に均等な幅でぶら下がるようにします。