幾何学や数学は、なぜ学ぶのか
幾何学や数学ときいたとき
みなさんはまず何を思い浮かべますか?
学生時代の数学の嫌な思い出
・・・の人も多いと思います。涙
でも
子どもたちには
「算数・数学は大事。勉強しなさい」
って言う人も多いと思います。
実際、大事なのですが
テストや入試で点を取るため
・・・だけではありません。
シュタイナーは言いました。
線、面、角などの幾何学的形態は、
人間の中に働く形成力と深く結びついている。
幾何学を学ぶことによって、
子どもは自らの生命力の健全な活動を経験する。
これは特に
小学校の時に言えることです。
幾何学を学ぶことが
人間の成長。生命力に大きな影響があると。
小学校の幾何学が育てる「生命力」
シュタイナーはこうも言っています。
幾何学的思考は、
人間を感覚世界から離し、
霊的世界へと近づける。
幾何学は霊的認識への準備である。
これは
中学・高校の数学に関係しています。
小学校時代は
感じることができる具体的な算数を通して
生きる力を育てていた。
中学・高校数学が導く、抽象的思考の世界
中学・高校では
感覚から離し、霊的世界へと。
「怪しい」と思いますか?
でも
中学・高校でやっている数学は
具体的によくわからない、
この肉体で体験できない考えです。
一般的で
抽象的で論理的。
でも
この抽象的で論理的なことを
私たち人間は考えることができます。
それは私たち人間が
霊的な力を持っているから・・・でもあります。
わたしはいままで
「霊的」という言葉を使うことを避けてきました。
AI時代にこそ必要な、人間ならではの力とシュタイナー数学
スピリチュアルや
精神世界のことを語るのも
躊躇して
できるだけ
そう言うこと(怪しく聞こえること!)を
言わないようにしてきました。
とくに
教育を語るときには
誤解を呼ぶ可能性が高いからです。
でも
AIやロボットができない
人間ならではの力は
まさしく
この
霊的な力によるものです。
怪しいと思われるかもしれませんが
これからは、あえて
そういうことも
恐れずに言っていこうと思います。
だって
想像する力
創造する力
形のないもの、実態がないもののことを思考する力
目の前にあるものの背後にある真実を感じる力
なんていうのも
人間はもっていて
これらはやっぱり
精神的・霊的な力ですから。
そして
数学・幾何学は
まさしく
霊的なものへと近づく思考だから。
そして
ただ単に
「算数・数学が理解できる力」
「算数・数学の知識がある」
だけでなく
算数・数学・幾何学を学ぶことによって
人間にしかない
この「霊的」な力を育てることが
まさしく
中学・高校数学の目的だから。
少なくとも
物質的なところにとどまらない
人間の能力を育てていくことが
シュタイナー数学の方向性だからです。
人間ならではの特別な力を育てるための
シュタイナー数学。
それは
今まさに
AI の出現によって
人間存在が脅かされているところと思えます。
脅かされなくたって
人間としての可能性を十分活用して
豊かに人間らしく生きていくために
私たちが育てていくべき重要な力といえます。
そんな目的をもって
シュタイナー数学の講座が2026年1月に開講します。
まずはお気軽に味わっていただけるよう
美しいシュタイナー数学の体験会も行いました
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本記事はシュタイナー教育専門家石川華代のメルマガを元に書いています。











