ぬらし絵の準備|シュタイナー教育のe-waldorf

家で楽しめるシュタイナーアプローチ

初めてぬらし絵をする方へのガイダンスです。

目次

準備をしましょう

  1. 必要なものを机の上に並べる
  2. 紙を濡らします
  3. 紙を画板の上に乗せる
  4. スポンジで余分な水を取り除く
  5. ぬらし絵が終わった後・・・

>>準備の詳細

用意するもの

1.透明水彩絵の具

シュトックマー絵の具 
透明水彩絵の具6色を用意しましょう。

  1. レモン・イエロー
  2. クリムゾン・レッド
  3. ウルトラマリン・ブルー
  4. ゴールデン・イエロー
  5. バーミリアン・レッド
  6. プルシアン・ブルー

シュトックマー絵の具基本の3色

低学年で主に使う基本の三色。
(オンライン・ワークショップでは6色使います。)

ぬらし絵では色の体験をすることが1つの大きな目的ですから、発色の良いものを選びます。特に、色が混ざり合ったときに美しい色が出る絵の具が必要です。

シュトックマー社 透明水彩絵の具 三原色 20ml 6本セット 価格:4,515円(税込、送料別)

シュタイナー学校で使うシュトックマーの絵の具は混ざったときの発色が良いことが特徴で、ぬらし絵に適した絵の具と言えます。しかし、シュトックマーに限らず、チューブ型や固形の水彩絵の具でも構いません。ただ、不透明水彩絵の具ではなく透明水彩絵の具を入手してください。また、色の発色がいい質の良い絵の具(子ども用ではなくてプロ画家用の絵の具が理想)である必要があります。

2.筆

中くらいの堅さの太い平筆(1〜2本)を用意しましょう。

3.ガラス瓶/パレット/小皿など

絵の具を溶く為のものです。

お勧めは、小さなジャム瓶を使うこと。ジャム瓶を6個用意し、6色の絵の具をそれぞれの瓶に絵の具:水=2:1くらいで溶いておきます。絵を描かないときには、蓋をしておくだけで保存ができます。ジャム瓶を使うと、太筆にたっぷりの絵の具を含ませることができます。

パレットや白い小皿の場合は、少し大きめのものの方が使い易いかもしれません。

4.画板

紙よりひとまわり大きいくらいのサイズを用意します。人数分(お母さん1枚+お子さん1枚=2枚)用意しておきましょう。一回に何枚も描きたい場合は、画板を余分に用意しておくと良いでしょう。

5.大きめのジャム瓶など

ジャムやピクルスなどの空き瓶を用意しましょう。水に絵の具が広がる様子を見ることができるよう、ラベルなしの無色透明な瓶が良いです。筆をきれいに保つため、2つあると良いと思います。

6.スポンジ

濡らした紙の余分な水分を取り除くためのものです。

7.ボロ布

洗った筆をふきます。

8.紙

紙は300gsm(1平方メートルあたり300g-超厚紙)の中目のものが理想です。大きさはA3より少し大きめくらい。少し値段が張りますが、厚みがあるので水を多く含み、ゆっくりと乾きますから、急がずゆっくりと描くことができます。また、同じ場所を何度も筆でなぞる作業にも十分耐えうる強さがあります。濡れているときはもちろんですが、乾いた時にも色が美しく出ます。この発色の良さは、色の体験をさらに深めてくれます。

1回1枚だけですから、ちょっと奮発していい紙を使うことで、体験が深まると思います。

シュタイナー学校ではシュタイナー教育教材の「マーキュリアス」から出ている「マーキュリアス紙」の「薄口」の用紙が多用されています。これは薄すぎて使いにくいし、何度も筆を動かしていると紙の繊維がボロボロおちてきて、お勧めできません。「マーキュリアス紙」を使うのでしたら「厚口」を使って下さい。

>>参考にじみ絵に最適。発色がよい専用画用紙 【水彩画用紙(厚) 10枚セット】価格:1,050円(税込、送料別)

でも・・・、ちゃんとした画材屋さんにある水彩専用の用紙を買えば、マーキュリアスと同じ値段でも、マーキュリアスより高品質のものが入手できるでしょう。

9.紙を濡らす場所

紙より一回り大きいサイズの平らなトレイが使いやすいですが、自宅で描く場合は、台所のシンクやお風呂に水を張って紙を浸せば大丈夫です。

準備をしましょう

  1. 必要なものを机の上に並べる
    • 画板、絵の具、筆、筆洗い用のガラス瓶、ボロ布を、使いやすい位置に並べます。
  2. 紙を濡らします
    • 浴槽、シンク、トレイなど、紙を平に入れることができる容器に水を張り、紙を端から静かに入れます。10分くらい入れておきます。
  3. 紙を画板の上に乗せる
    • 紙を水から取り出し、画板の上に置きます。画板と紙の間に空気が入らないように、紙を少し丸めながら、端から紙を置いていきます。
  4. スポンジで余分な水を取り除く
    • 斜め横から紙を見て、紙と板の間に気泡が入っていないか確認します。入っていたら、堅く絞ったスポンジを使って気泡を紙の端の方へ押し出します。また、スポンジで、紙の上の余分な水を吸収します。

これで、準備は終わりです。

ぬらし絵が終わった後・・・

  • ビンに入れた絵の具は、きっちりと蓋をして冷蔵庫へ。水を混ぜてあるので、常温保存だと質が悪化します。
  • 絵は画板に置いたまま乾かします。