SIMC-Eシュタイナー算数教育プロジェクト

怒りながら教えるのはもうやめよう!

子どもが夢中になる算数。未来を創る力を育てます。

シュタイナー教育を塾や家庭でも教えられます

あなたのお子さんは、算数を学ぶことを楽しんでいますか。
「本当の学び」とは、とても楽しいもの。新しいことを知って感動したり、「そうか」って、もやもやが解決したり、「つまり」と自分なりに整理ができたり…。そう、心が動かされるものです。

自分の体験と知識が結びついて、世界が広がっていきます。

でも現実は、学校の勉強がつまらなかったり、友達とうまくいかなかったりして、不登校の児童・生徒が増えています。楽しいどころか、勉強をさせられている、と感じている子どもたちが少なくありません。

なんとかしなければ!・・・でも、どうやって?

その答えがシュタイナー教育にあります。

詰め込みから解放!ワクワクする算数教育へ。

シュタイナー教育を実践すると、学ぶことそのものが楽しくなります。学ぶことで、世界の面白いこと、美しいことがわかるから。知っている世界がどんどん広がっていき、毎日が色鮮やかに豊かになっていきます。自分が成長しているということが感じられる毎日。人から考えを押しつけられるのではなく、自分で考え、その考えを尊重してもらえる人になります。そう、「私」は世界にたったひとりの貴い人間だと信じられるようになるんです。

元々は、シュタイナー教育はシュタイナー学校の中で実践されてきました。
e-waldorfは、それを広げ、シュタイナー学校の外にいる子どもたちにもこの教育を届けようと、活動を重ねてきました。教材をつくり、教員養成をし、保護者のための講座を開き、子どものレッスンをしてきました。

でも、子どもの一番大きな学びの場は学校です。小学生全体の98%が公立小学校に通っています。全ての子供たちにシュタイナー教育を実践するためには、「公立学校の子どもたちに届くようにしていかなくては!」と、強く思うのです。

学校には指導要領があり、教科書やドリルを網羅することが求められています。では、もっとアクティビティや体を動かしたりする、人間全体を育てるホリスティックな授業をするにはどうしたらいいのか…。

そこで私たちは、教科書と指導要領の内容を、シュタイナーアプローチで教えるための指導案を作ることにしました。学校の先生がその通りに教えたら、子どもたちが夢中になる、料理のレシピのような指導案です。

最終目標は、小中学校の文科省カリキュラムを網羅することです。全体をカバーするまでの期間に、順次できたものからお届けしていきます。できたものからどんどん学校に取り入れて、子どもたちを輝かせていきましょう。

みなさんがこれを使ってくれればくれるほど、子どもたちに楽しい算数を届けることができます。

算数が好きになると、世界がもっと楽しくなる。
心も頭も育てる算数で、子どもの未来を変えよう。

シュタイナーアプローチ算数プロジェクトに参加しませんか。

一般の学校でシュタイナーアプローチを実践できるようにするカリキュラム、指導案などを作成するプロジェクト。文科省指導要領に準じた学習目標を達成できるようなSteiner Integrated Mathematics Curriculum for Elementary School (SIMC-E) を作り上げるプロジェクトが始まります。SIMC-Eで創作するものには、指導案、年間計画、アクティビティ(算数アクティビティ、アートワーク、エポックノート、フォルメン、リズミックエクササイズなど)が含まれます。

これに続き、順次、中高生カリキュラムのためのプロジェクトSteiner Integrated Mathematics Curriculum for High School (SIMC-H) も行っていきます。

詰め込み教育から、考える人間を育てる算数・数学教育へ

嫌いな教科ナンバーワン「算数・数学」

あなたは、算数・数学が好きでしたか。
算数・数学は嫌いな教科ナンバーワン。学年があがるにつれて、算数・数学嫌いの割合が増加します

学年が進むにつれて数学が抽象的かつ複雑になり、基礎をしっかり理解できなかった子どもたちが苦手意識を強めることが一因です。また、演習問題の繰り返しや、考えるよりも覚えることに重きを置く教育スタイルも、子どもたちの数学嫌いを助長していると言われています。

小中学校の授業では、70〜90%の時間が演習にあてられています。理解不十分なまま演習をし、「よく解らないけれど、何回も練習をすることで暗記して、問題を解けるようにする」訓練になっている場合が非常に多いのです。

つまり、「考えない」「暗記」の作業になっていて、算数・数学の本来の目的である、考える力を育てない勉強になってしまっているのが現状です。

まるで、苦行のような学習スタイル。それが算数・数学嫌いをたくさん生み出しています。

苦行から楽しい数学へ

シュタイナーアプローチを取り入れることで、それを改善していきます。
具体的には、たとえば、週5時間の算数授業のうち・・

STEP
2時間/週5時間

シュタイナーアプローチのアクティビティで算数の内容を探求する時間を2時間。ここで積極的に考え、自ら法則を見つけ出し、本質を理解する活動を楽しむことができます。

STEP
1時間/週5時間

リズミックエクササイズなどにあて、体と心の活動を楽しみながら反復学習をし、学習した内容を定着させます。

STEP
2時間/週5時間

問題演習にあて、テスト問題も解ける練習をする。

算数・数学時間の大半を演習にあてる現状から、楽しく、「考える」算数・数学へ。

自ら気づき、心と体で算数・数学が理解できるようになると、自分で考え、その考えを尊重してもらえる人間性が育ちます。「私」は世界にたったひとりの尊い存在だと感じられるようになってきます。

これこそが、今、求められている真の教育ではないでしょうか。

シュタイナーの用語について

シュタイナーアプローチとは

シュタイナー教育の考えを基盤にした、子どもの成長と個性に合わせたアプローチです。シュタイナー学校でおこなっているシュタイナー教育を、文科省カリキュラムに沿ったものに汎用化します。学校や、ホームスクーリング、学童、フリースクールなどの、「シュタイナー学校でない教育現場」で実践できる教育法です。

シュタイナー算数とは

学力だけでなく、心身を育て、感じる力を磨き、自ら考える力、行動する力を育てる算数教育です。

シュタイナー算数の授業では、手作り、実験などを通して、探求し、規則性、法則、解法などを、自ら発見していきます。教えられるという受け身の活動ではなく、学びたいと言う意欲をかきたて、自ら行動し、つかみとる能動的で積極的な学びができるようになります。

具体的には、アクティビティや、体を動かし体感をとおして身につけていく「リズミックエクササイズ」、動きのある形を描くことで図形や数の感覚を育てていく「フォルメン」、学んだことをまとめて自らの教科書を作り上げる「エポックノート作成」などの活動をします。

つまり、学力としての算数だけでなく、心、人間性、善悪、愛なども培っていきます。

リズミックエクササイズとは

シュタイナー教育で行われている、リズムを使った活動です。特に、1日のはじまりや授業のはじまりに行われ、ウォーミングアップ、繰り返しの習得学習に効果的です。

音楽や詩などに合わせて体を動かします。シュタイナー算数では、お手玉を投げたり、手拍子や足踏みなどをしながら、規則的な数や九九を唱えることで、楽しみながら自然に体に数の規則性が身につきます。

YouTubeにて石川華代が紹介するリズミックエクササイズを参考にしてください。

フォルメンとは

大きな動きでフォルム(形)を描く活動です。紙に色鉛筆で形を描いたり、粘土や砂などで立体的な形を作り上げる立体フォルメンもあります。形や大きさ、長さなどを認識する力を育てます。形の特徴、本質を体感し、深く理解することができるので、発展して考えていく応用力、想像力、推測力、創造力が身に付きます。

YouTubeにて石川華代が紹介するフォルメンを参考にしてください。

Q&A

どうして一般の算数ではなく、「シュタイナー算数・数学」が必要なのですか?

なぜなら、人間全体をホリスティックに育てる教育で、学問の枠を超え、現在・未来を生きていくのに必要な創造性、考える力、行動する力を育てられるからです。

シュタイナー算数・数学には学ぶ喜びがあります。自分で体験し、感じ、考え、発見し、そのプロセス全部が自己成長につながるので、楽しいのです。算数・数学の授業のはずなのに、心や体も成長させてくれます。

シュタイナー教育で育つ子どもの特徴は?

自己肯定感が強く、他者のことも思いやることができる特徴があります。環境問題や真の平和など愛に根差した世界観をもち、美しい世界、美しい社会を大切にします。自分の考えをもち、行動力があり、自分らしい人生を自由に生きていく力をもつ人間に育ちます。算数・数学教育の中で、これらの力を育てていきます。

算数・数学教育で人間性が育つのですか?

はい。算数・数学教育の中でも、人や世界について考え、世界観を育んでいきます。たとえばお金について学ぶときにも、お金の計算を習うだけではなく、「お金とは何か?」「なぜお金を使うのか?」「社会に役立つようにどうやってお金を使えばいいのか?」などという、社会との関係性も学んでいきます。算数・数学と世界・社会・自分を結びつけて学んでいくので、世界のことに意識が高い人間性が育ちます。

シュタイナー算数・数学と一般の学校とは違いすぎるのでは?

カリキュラムの順序、内容として違いはあります。そこを考慮して、シュタイナー算数・数学を学びながらも、一般の学校で教えられている文科省指導要領の学習目標が達成できるような新しい指導案、カリキュラムを作っていくのがこのプロジェクトの目標のひとつです。

受験に不利になるのでは?

受験対策には、試験の傾向や要領をつかむための訓練や練習がいりますから、シュタイナー算数・数学だけやっていたのでは受験に対応できません。しかし、シュタイナー算数・数学を学んでいると、問題解決能力、思考力、論理性、実践力など、いわば学力の土台の部分が強くなりますから、受験対策の勉強時間が短くても受験準備ができるようになります。

SIMC-Eシュタイナー算数教育プロジェクト 詳細

 プロジェクトの目的

  • 算数・数学を通して、世界への興味がわき、平和的、愛情に満ちた心を育む。
  • プロジェクト実行のプロセスで、教師や保護者、教育者のシュタイナー算数・数学への理解を深める。
  • 文科省指導要領の学習目的に準じながら、学ぶこと、成長することが喜びになる算数・数学の指導法を提案する。
  • 学校や学習塾、フリースクールなどですぐ教えられるように、具体的な指導案、アクティビティ、指導要項などを作り提供する。

 プロジェクトの成果として得られるもの –

  • 教師自身が算数・数学の授業をすることが楽しくなる。
  • 児童生徒が、算数・数学を喜んで学ぶようになる。
  • 世界の美しさ、数、規則性、数学、論理の美しさを知るようになる。
  • 考える力、感じる力、行動する力が身に付く。
  • 自分の考えで人生を切り開いていく自由な生き方を身につけられる。

 プロジェクトの流れ

最終的に、学校現場でシュタイナーアプローチを幅広く取り入れていけるようになるまで、次のような段階を経てプロジェクトを進めていきます。

フェーズ0(2024年11月〜2025年10月)

シュタイナー教育を基盤にした主要単元のアクティビティやその授業プランの提案。シュタイナー教育について学んだことがない人でも、そのプランをもとにして教えることができる。主要単元でシュタイナーアプローチを取り入れ、子どもを惹きつけるレッスンを実践することができる。

石川華代がシュタイナーアプローチ算数の授業案を作成し、ZOOM講座を開催します。

ZOOM講座の構成

  • ワークショップ(50分):大人も子どもも楽しめるシュタイナーアプローチ算数レッスン。(お子さまも参加できます。低学年は保護者も一緒に参加してください)
  • 実技(90分):シュタイナーアプローチ講義と実技
  • 座学(90分):単元の展開例、レッスンプランなど

(例)テーマ「1年生 四則演算」の場合

  1. ワークショップ(50分):四則演算レッスン
  2. 実技(90分):リズミックエクササイズ、フォルメン
  3. 座学(90分):四則演算の力をつけるレッスンプラン、学校・家庭での取り入れ方

フェーズ1(2025年11月〜2026年10月)

文科省カリキュラム授業の中に取り入れられるレッスンプランやアクティビティの作成。主要単元だけでなく、学年通してのレッスンプランの提案。教科書の大部分をシュタイナーアプローチで教えることができる。子どもが授業に魅了され、能動的に学び、力をつけていくレッスンをすることができる。

石川華代が教科書に対応する各テーマのアクティビティをクリエイトしてまとめ、ZOOMでレッスンをする。参加者は、ZOOMでそのレッスンを受けることができる。

アクティビティには、算数アクティビティ、アートワーク、エポックノート、フォルメン、リズミックエクササイズなどが含まれる。

フェーズ2

アクティビティを精査し、より良いレッスンの提案。アクティビティを組み合わせ、教科書に沿った年間計画、指導の流れを作り上げる。

文献をまとめて出版。動画教材まとめ。

フェーズ3

学校、学習塾、フリースクール、ホームスクーラーなどへの働きかけ。講座、講演活動。

各学習テーマごとに、第1〜3段階をくりかえしながら上昇スパイラル的に作り上げていきます。

この世界はもっと美しい。

公立学校の子どもたちにも、感動する算数・数学を。

- 講師について –

石川華代 

(いしかわかよ)

愛知県出身、2002年に日本を出てから、カリフォルニア、イギリス、ドイツを経て、現在ロンドン在住。

シュタイナー教育イノベーター、小中高の算数・数学教育、シュタイナーママ、起業家

「シュタイナー教育をすべてのひとに」をテーマに活動。

シュタイナー教育と文科省教育、シュタイナー家庭教育を実践した経験をもとに、それらを融合し新しい教育を作り出す。文科省カリキュラムの学校、フリースクール、学習塾、家庭などで実践できる、新しいシュタイナー教育「シュタイナーアプローチ」創始者。

現在は、公立学校でシュタイナー教育を取り入れるための SIMC (Steiner Integrated Mathematics Curriculum) プロジェクトを実行中。

教師、保護者、子どもの三者を教育することで、教育効果を上げている。ひとりひとりの良さを伸ばし、自由に生きる人間の育成を目指す。

現在


e-waldorf 代表 石川華代プロフィール

amazonには日本語版・英語版販売中