算数苦手だった私が数学好きになった理由(5)

算数苦手だった私が数学好きになった理由(1)

算数苦手だった私が数学好きになった理由(2)

算数苦手だった私が数学好きになった理由(3)

算数苦手だった私が数学好きになった理由(4)

からの続きです。

母が教えてくれた手仕事。

 

小学校2年生で鎖編み。

ひたすら編んで編んで。

同じことの繰り返し。

 

できあがるものはただの紐でしかないけれど、

今から思えば、リズムと数を体に染み込ませる練習になってた。

 

それからマフラーとかね。

 

たとえば、小学校4年生くらいかな。

かぎ針編みでベストを編んだり。

ちゃんと減らし目、増やし目あるデザインね。

 

でも、かぎ針編みって、手作りっぽいでしょ。

 

手作りのものばかり着ているわたしは、

「手作り」に見えない、

「既製服」に見える服が作りたかったのです。(笑)

 

だから、棒針編みのセーターを、

間もなくして教えてもらいました。

 

 

母は、一つ目の作品からゲージ(※)をとるという、

一番根本的なやりかたを教えてくれました。

 

(※)​ゲージ:10cmx10cmの正方形が横何目x縦何段になるか。

それをもとに、作りたいもののサイズを計算していくものです。

 

 

 

 

編み物の本でも、

ゲージから編み目の数からすべて計算したものが載っていて、

その通りに編めばいい「作り方」が載っているものがあります。

 

そういうのは一切使わなかった。

 

 

 

 

その作り方を知っていても「応用」できないから。

つまり、そこに載っているデザインそのまましか作れないから、

「そんなものは役に立たないからつまらない!」

と言って。

 

 

だから、まずはゲージをとり、

作りたいデザインのサイズ、形を考える。

 

前身頃の幅、長さ何cm、

そでぐり何cm、

袖の幅や長さは・・・

 

その形に合わせて、

何目を何段・・・というように計算する。

 

袖ぐりの形。

袖ぐりに合わせた減らし目の計算。

 

 

そして、模様編みも、

模様そのものを自分でデザインして、

作りたい形の計算した目数のなかにうまく配置する。

 

うまく辻褄があって、いいデザインになるよう、

そのための計算もぜんぶするわけです。

 

 

それをね、

棒針編みをする一番最初から教えてくれた。

 

 

そのプロセスのなかには、

整数の四則演算もあるし、

小数も分数も使うし、

割合や百分率も考えないといけないし。

(百分率を学校で習う前から実践でつかっていことになります)

 

模様編みを編むのって、

規則性を体に染み込ませるプロセスに他ならない。

 

3目、2目、5目、2目、3目・・・みたいな数列をやってみたり、

それを変化させて、

2目、4目、3目、4目、2目

1目、6目、1目、6目、1目

みたいに、一段ごとに変化させていったり。

 

編みながら瞬時にそんな数列をかんがえているわけです。

 

 

模様によって、

ありとあらゆる数列が出てきます。

 

小学校ではならわない、平方数やら出てきたりもするしね。

 

 

 

それを、

作品をつくりたいがために、一生懸命やっていた。

 

しかも、

もっともっと難しいの編みたい!・・・って思って、

どんどんレベルアップ。

 

しかも、楽しくって!

 

もちろんわたしは、算数の勉強だなんて思ってません。

(もちろん母も、算数の勉強だなんて思ってません。笑)

 

だって、可能性はいっぱいあるんだもの。

好きなものを自由に作れる!!・・・ってわくわくするんだもの。

 

 

 

 

そして、

出来上がったら、「欲しい」欲求も満たされる。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

編み物だけでなく、洋裁も。

 

1着の服を作るにもたくさんのパーツがあります。

 

パーツがどうやって組み合わさるのか、

それを考えるのはまさしく「図形」ですよ。

 

自分の体に合わせるために、

計算して、

型紙作って。

 

 

 

 

 

それに、材料を買うところからも考えるわけです。

 

材料は買ってもらえるといっても、

子供ながらにも、できるだけ安く・・・と考える。

 

どんな素材があって、

どんな布だったら作りたいものに合うか。

 

しかも、布によって幅が違うから、

布屋さんに行って、気に入った布をみつけて、

その幅が90cmだから、何m必要とかもその場で計算して。

 

柄を合わせるために、30%余分に買わなきゃいけないとか考えたり。

 

布も糸もボタンもファスナーも裏地も。

 

ちょうどいいサイズのボタンで気に入ったのがないから、

小さめのボタンにして、数を増やそうか・・・とか。

そのためには、ボタンの間隔を何cmにしたら何個ボタンがいるかな?・・・とか。

(自分でデザインしているから、そういうことも自由自在)

 

合計を概算して、これじゃ高すぎるから、

ボタンを安いのにしようか・・・とか。

 

そんなことを、お店で買い物しながら速攻で考える。

 

母はわたしのために計算してくれなかったけど、

必要に応じて計算の仕方を教えてくれた。

 

 

 

手作りはもちろん、

材料調達にも、

すべてに算数が使われている。

 

それを、わたしは自分で計算しなきゃいけない。

 

作りたいから、計算して計画立てたりするのがうれしい。

 

作るプロセスのなかに計算があっても、

嫌だとは全く思わない。

 

 

 

 

母はね・・・・

必要に応じて教えてくれました。

 

教えすぎず、

 

でも、教えるときには、

その計算が、この先ずっと使えて、

応用ができるように説明してくれた。

 

お手軽なやり方ではなくて、

自分で一から作れるように教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母が、編み物とか洋裁とかを教えてくれたのは、

決して、

「算数ができるように」

なんて考えていませんでした。

 

でも、自分でつくることの面白さ、

自分で応用して、

自分の考えたものを作り上げていく幸せ、満足感を、

母はよく知っていました。

 

どうやったら、使えるようになるか。

応用できるか。

 

母が教えてくれたことは、

母が考えている通り。

母が手作りに向き合う姿勢そのままでした。

 

だからこそ、

わたしは沢山のことを自主的に吸収できたと思うのです。

 

 

そして、

母は、

 

子どものレベルに引き下げることなく、

大人に教えるように、

本当に使える技術、本物の技術を教えてくれた。

 

そして、無理に教えようとはせず、

「教えて!!」

って私が頼むまでは教えない。

 

 

そして、何よりもすごいのは、

その教え方が、母から自然に出てきたこと。

 

母の自然なありかたそのままで、

教えてくれた・・・。

 

これって、すごいことなんです。

 

 

我が母ながらも、あっぱれ。

 

 

 

 

 

 

 

で、読者のみなさんは、

 

 

じゃあ、わたしはどうやって子供の「基盤」「算数を使える力」を育てたらいいの?

 

 

 

と、目の前の課題(我が子)のことで、

模索して疑問に感じている・・・かもしれません。

 

 

私、編み物もできないし、

手先も器用じゃないし・・・

 

って思っている人もいるでしょう。

 

 

 

 

 

 

だから、

具体的にできることについて、

今度は書こうと思います。

 

次の記事はこちら

算数の底力をつけるヒント(1)

 

 

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