11月15日。 長野県佐久市立岸野小学校4年生にて、フォルメンの授業を行いました。
校長先生も、担任の先生も、「シュタイナー教育って大学でちょっと聞いたことある」程度の認識。実のところ、どんな授業かさっぱりわからないけど面白そうだから!・・・と大事な1時間を私にくれました。
4年生。しかも公立。シュタイナーなんてまるで関わってきていない子供達に何をするか?
担任の先生から、台形や平行四辺形について学ぶところだと聞き、学校の学習内容とつながりを持たせられる題材を考えました。
まずは、リズミックエクササイズで、2の倍数、3の倍数、2と3の公倍数(6の倍数)をつかうエクササイズ。手を叩いてみる。ペアになって手を叩いてみる。夢中になる子供達。感性がきこえる。そして、何回かやったあとに、クラス全員がまとまってすごくいいリズムでできました。
本題はフォルメン。六角の星。
まずは、手を大きく空中で動かして円を描く。スムーズに手がうごくか、そしてそれをちゃんと目が追っているか。
そして、紙に大きく円を描く。きれいな円になるまで何回もゆっくりぐるぐる。
円を六等分にするために、だいたいの六等分の位置を指でしめしながら目分量で決める。
六等分にする。
上の点から隣へ、隣へと、まっすぐな線でむすぶ。(正六角形ができる)
上の点から1つおきにまっすぐな線でむすぶ。(正三角形ができる)
上の右隣の点から1つおきにまっすぐな線でむすぶ。(正三角形ができる)
さあ、正三角形が2つできて星ができました。
ここにはどんな形が見えるかな?
いくつあるかな?
そんな問いかけをします。たくさん見つかるんですよ。正六角形、正三角形、二等辺三角形、ひしがた、平行四辺形、台形、長方形、タコ形・・・。
みんなで議論しながらいろんな形を見つけたあと、この形を編み込み模様にしていきます。
編み込みするように、上を通って、下をくぐって、上、下、上、下・・・と交互交互に。意識を目覚めさせます。
もっと美しい形に、もっときれいな色に、素敵なデザインにしましょう。
校長先生もわくわく。
担任の先生も、「これは楽しい! 他の先生にも教えてあげる!」
見学にきていた先生は「家にかえって孫とやってみた!」(と後日談)
シュタイナー教育なんて言わなくていい。
楽しい学びを、より多くの子供につたえたい。
そのためには、まずは、先生たちが、こんな楽しい学びがあるのだということを知らなくては。
実際に小学校(しかも公立!)で授業をして、子供達が目を輝かせて生き生きと活動をするのをみて、そしてそれを見ている先生たちも喜んで受け入れてくれた。
オープンな先生はどこにでもいる。
私たちシュタイナー教育をする人間もオープンでいこう!!
コメント
コメント一覧 (2件)
公立の小学校でも、こんなに楽しい授業が受けられたら子ども達は幸せですね!!
こういう授業が、公立でも継続できたらいいなーと思います。
すでに実践していらっしゃる先生はいるので、希望を持ってます。