IDEAL小学１年生の
最初の算数レッスン。
子ども達は、
数字を一度もノートに書きませんでした。
算数レッスンなのに数字が出てこないの？
と思われたかもしれません。
シュタイナー教育の算数の最初のレッスン。
いったいどんなことをするのでしょうか？
体を使って数や形を感じる
オンラインのシュタイナー算数、
IDEALレッスンで１年生の最初に取り組んだのは、
「リズミック・エクササイズ」という、
体を使って数を感じるワークと、
「フォルメン」という形を感じるワークです。
「リズミック・エクササイズ」は、
体を動かしながら、数のリズムを沢山感じるエクササイズ。
ステップを踏んだり、飛び跳ねたり、お手玉を使ったり。
数をいうだけでなく、わらべうたでリズムをつけたりもします。
「フォルメン」は、シュタイナー教育ならではの、
様々な観点から子供に働きかけるワークですが、
算数の学びという側面では
直線・曲線といった純粋な形を体験し、
算数の土台となる図形感覚を育みます。
こんな風に、
数字を学び始める前に、
体を沢山使いながら、
数や形を感じてもらうのです。
ちなみに…
その後、数回レッスンを重ねた後、
数を習うにあたっては、
「１」を学ぶのに１レッスン、
「２」を学ぶのに１レッスン…
と、数字１つひとつを丁寧に習っていきます。
大きな時間軸でじっくり育む
文科省カリキュラムに沿った
教科書通りに進めるとするならば、
そんなゆっくりしたことをしていたら、
とても間に合わない！
と思われるかもしれませんね。
実際には、IDEALレッスンは
文科省カリキュラムを踏まえていますので、
学年の重要なポイントはおさえつつ、
教科書とは異なるアプローチで進めていますが、
ここでお伝えしたいのは、
そんな事ではなく…(笑)
シュタイナー教育は、
もう少し大きな時間軸で捉えている、ということ。
ただむやみに、時間を引き延ばして
ゆっくり取り組んでいるわけではないんです。
こどもが深く吸収できるタイミングで、
必要な力を吸収できるように…
一つひとつの学びの過程に、
とても大きな意味があるからこそ、
必要なステップを段階的に進んでいるんです。
実体験と「数」を繋げる仕込みの時間
中学生になると、算数という実体のある世界から、
数学という抽象的な世界へと様変わりしていきます。
抽象的な思考は実体験、
自分の中にあるものから引き出されます。
小学生のときに積み重ねる
シュタイナー教育の算数体験は、
数学を表面的な数字あそび、
公式に乗せるだけの記憶ゲームではなく、
数学を本質的に理解し、
人生に役立つものにしていくための、
大きな仕込みになるのです。
数や形を、頭で理解する以前に、
自分の体を通じてその法則性・リズムを感じ取る。
その本物の体験が、概念的な理解と結びつき、
算数が「分かる」という手応えに繋がっていきます。
この手応えの積み重ねが、
数学に向けた大きな下地になっていきます。
シュタイナー算数・数学の世界を学ぶこと
ここまで、
小中学校の算数・数学の学びという切り口から、
シュタイナー教育の算数をお伝えしてきましたが、
一方で、シュタイナー教育の算数は、
こうした「学習」の側面だけに留まりません。
算数の学びを通じて、
頭だけでなく、心も体もバランス良く育みます。
世界は美しい、面白い…..
そして自分自身とその世界とは
ひと続きに繋がっている…
そんな感覚も育んでいきます。
シュタイナー教育は、
もっともっと大きな側面から、
子どもの成長を捉え、
そして、深い考察のもと、
丁寧にアプローチをしていく教育なのです。
体系的にシュタイナー教育のエッセンスを学ぶ
こうしたシュタイナー教育の考えの骨格部分を、
体系的に学ぶことができる講座、
「シュタイナー算数教育教師養成講座」が
この６月にスタートします。
現在説明会を開催中。
どんな事を学べるのか、是非気軽にご参加ください。
子どもたちが、
夢中になって算数アクティビティに取り組む！
授業が終わっても、もっとやりたい！！！・・・と言う！
「わかった！！」・・・と子どもの顔がパッと輝く！
そんな光景を、自分の教室で、自分の教える授業で、実現したいと思いませんか！？
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算数が楽しくなると世界観がが変わります。シュタイナーを学ぶと人生観が変わります。
この講座は、ただ、シュタイナー算数を学ぶだけではありません。人間教育です。
