シュタイナー学校の課題で度々出るもの。
学んだことを、アートで表現しなさい・・・という課題。
文学、数学、科学、歴史、地理など、どんな教科でも。
想像つきますか?
たとえば、数学を勉強して、そのあとに「アートで表現しなさい」って。
アートもさまざまです。
絵や彫塑などの立体作品かもしれない。手仕事で刺繍や編み物などでもいい。音楽でもいい。(作曲とか演奏とか)詩を書く生徒もいます。スピーチや演劇だってアートになります。
そんなの数学と関係ない!・・・って思うかもしれないけれど、アートで数学を表現するためには、根本的なところ、しかも深くまで理解していることが必須なのです。
アートだったらなんでも良い。でもなんでもいいって言われることは簡単なようでいて一番難しい。
なにをやろう?
なにをやれば学んだことをうまく表現できるんだろう?
どんなアートだったら自分にできるんだろう!?
なんだったら実現可能なんだろう?
(予算や時間なども考えないと!)
思いっきり悩みます。
わたしも、はじめてそういう課題をシュタイナーカレッジで出されて、おそろしく悩みまくりました。
わたしも、はじめてそういう課題をシュタイナーカレッジで出されて、おそろしく悩みまくりました。
そして何かを生みだすためには、学習内容の深い考察が必須です。
一般の教育では、数学の学習到達度を判断するにはペーパーテストをします。欧米では口述試験もあります。ペーパーテストで良い点をとるためには、「きまったやりかたで期待された通りに書く」ということができなければいけない。数学はわかっていても書くのが苦手な生徒は良い点をとれない。ものすごく良い考えを持っていて口では人を感動させるようなスピーチをできるような子でも、それを文章にすることが苦手だったら、試験ではいい点はとれません。口述試験では、話すのが苦手な子には不利です。
書けないから、話せないから、学習内容は達成できてない・・・って判断されるのっておかしくないですか?
アートでの表現はなんでもあり。アートはインスピレーションだから。しかも、自分の得意とするアートを選べば良い。
シュタイナー学校の先生には、生徒の作品と、生徒の日々の様子、エポックノートなどの作品の出来をみていれば、生徒の学習到達度は明らかです。
そして評価する目的だけではなくて、その制作過程そのものが学びなのです。
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