タイトル

ちら見せ!11/26東京講座


今月末。
11月26日(日)に東京で公開講座があります。
今回は、その講座の内容を少し踏み込んでお伝えします。


(今回お伝えすること)
1.今回のテーマ「シュタイナーアプローチ」とは?
2.体験できるワークショップ3本立て!
3.「シュタイナーアプローチ」
  実践の場3箇所からの報告
4.石川華代講演会
 「シュタイナーアプローチ 教育の進化形」



1.今回のテーマ
「シュタイナーアプローチ」とは?


より多くの子ども達へ


今回のテーマは、
ずばり「シュタイナーアプローチ」。

シュタイナーアプローチは
シュタイナー教育を
家庭の中や学校、塾など
シュタイナー学校でない現場ですること。

より多くの子ども達に、
シュタイナー教育を届けていくために、
本質をとらえてより柔軟に。

でも
シュタイナー教育と一般の教育の違いは?
どうしたらシュタイナー教育になるの?
何をどうやったらいいの?
どんなやり方をすればうまくいくの?
どんな教え方をしたらいいの?

・・・など
いろいろな疑問があると思います。

まずは「体験」から

物事を知るとき
私たちは、まず、
真似してみるところから始めます。

真似して
試していくうちに
だんだんわかってきて
「なるほど!」と腑に落ちてくる。

そして
もっと深めていくと
「こうしてみよう」
「自分だったらこうしたほうがいいかな」
とか、自分の考え、アイデアが出てきます。

いわゆる「創造」とか「自由創作」が
できるようになるのは
この時点です。

シュタイナー教育でやっていることは
この自然な学びの流れに沿っています。
だから、
シュタイナー教育で学ぶ子どもは
無理なく習得していきます。

先生方やお母さん・お父さんが、
シュタイナー教育を学びたいと
思った時にもまず有効なのが
「真似してみる」ということです。


だからこそ。
今回の講座では、
まずは皆さんが実際にやってみる!
ということを大切に、
シュタイナーアプローチを
体験できるワークショップを
3つご用意しています。


2.体験できるワークショップ3本立て!


シュタイナーアプローチを体験できる
ワークショップを1つずつご紹介します。

IDEAL(イデアール)講師による
算数ワークショップ


e-waldorfが提供している、
子供向けシュタイナーオンラインレッスン、
「IDEAL」
で、実際に行なわれた
算数レッスンの模擬授業です。(中学年程度)

講師:長谷川敦子

②石川華代による
文化と幾何学のワークショップ


e-waldorf代表石川華代による、
シュタイナーアプローチならではの
「教科を越えた学び」を体験していただきます。
数学を飛び越え、自然科学や歴史、文化など
さまざまな繋がりをもって多面的に学ぶ
シュタイナーアプローチのプロセスを
皆さんに体験してもらいます。

はたりえ先生による
 オイリュトミー


日本オイリュトミー第一人者の
はたりえ先生によりオイリュトミーの体験です。
—–
形とは静止した動き。
オイリュトミーでは図形をそのようにとらえます。
様々な図形の中から動きを解き放ち、
言葉の力とともに動いてみましょう。
「わたしは驚くためにいる。(ゲーテ)」
—–
※はたりえ先生は、
 e-waldorfの「いのちのオイリュトミー・心のこよみ」
 講師を務めていただいています。

3.「シュタイナーアプローチ」
 実践の場、3箇所からの報告


そして、
シュタイナーアプローチが
どうやって実践されているかを知る
実践報告会。

①進学塾「日能研」での
 教材作成・講座実施


②東京 成蹊小学校での実践


③千葉 現代の寺子屋つぐみ会での実践


これら3箇所でのシュタイナーアプローチ
実践報告を見ていただきます。

三者三様の実践から、
シュタイナーアプローチの可能性を
実感していただけると思います。


4.石川華代講演会
「シュタイナーアプローチ 教育の進化形」


勿論、e-waldorf代表石川華代による
「講演会」も。

講演では、
一般の教育現場や
教育の事情を踏まえつつ・・・

なぜ一般の教育現場で
シュタイナーアプローチをすると良いのか?
なぜ今シュタイナー教育が必要なのか?

その裏付け、意味なども踏まえ、
私たち大人が、
子供の教育でできることの可能性が
広がるのを実感していただき、
希望が湧くような内容です。

1日で5つの講座がつまった充実の講座。

シュタイナー教育の楽しさと希望を
11月26日に一緒に分かち合えたら嬉しいです。

2023年11月26日(日)東京講座の詳細・お申込みはコチラ


~ 今回の内容は、
e-waldorfのnewsletter(無料メルマガ)から一部抜粋しています。
e-waldorf代表石川華代からのシュタイナー教育に関する情報が届きます。
まだご登録されていない方、是非ご登録ください👇


◆12月開講!「シュタイナー算数教育教師養成講座」

シュタイナー算数教育教師養成講座の12月開講に向けて、
既に説明会を開催しましたが、その後も
「見逃しました!」
「説明会の日程が合わず参加できなかった!」
と、お問い合わせをいただいておりますので、
再度開催を検討中です。

興味のある方は、「別日希望」でお申し込みください。
日程調整させていただきます。


◆シュタイナー教育を、気軽に生活に取り入れたい方へ

ゆるっとシュタイナー
子育てや生活にシュタイナーをゆるっと取り入れてみませんか?家事の隙間に、移動時間に気軽に聞いてもらえるシュタイナー雑談。

Kayo Ishikawa YOUTUBEチャンネル~シュタイナ教育でおとなもこどもも成長する
e-waldorf代表石川華代が提供する、シュタイナー教育について、シュタイナーアプローチについてのお話。
シュタイナー教育で実際に行われているアクティビティの紹介などもあります。


◆子どもに「シュタイナー教育」を受けさせたい方へ

日本の文科省カリキュラムの算数・数学・国語をシュタイナー教育で学んでいただける、
小・中学生向けのオンライン授業。

2023-10-5blogtitle

2023年9月24日「シュトゥットガルト講座」開催

美しいシュタイナー教育発祥の地で学ぶ


2023年9月24日(日)、
ドイツ、シュトゥットガルトの
シュタイナー校で、

「シュトゥットガルト講座」を
開催しました。


その内容の一部を、
写真を通じて、お伝えします。

シュトゥットガルト シュタイナー校の様子


最初のシュタイナー校として、
約100年前に開校した、
シュタイナー教育発祥の地。


美しい建造物、
沢山の芸術品に囲まれた場です。

シュトゥットガルト シュタイナー校 外観
シュトゥットガルト シュタイナー校 外観2

シュトゥットガルト シュタイナー校 屋内
シュトゥットガルト シュタイナー校 屋内2


教室は、年齢によって内装が異なります。

シュトゥットガルト シュタイナー校 教室
シュトゥットガルト シュタイナー校 教室2


そんな美しいシュタイナー校の教室で、
シュタイナー教育の国語・算数の学びを
それぞれ体験していただきました。


シュタイナー教育の
国語の様子

わらべうたや動きから
文字の学び
(感じるにほんご)

講師 : 深本明見さん
    (シュタイナー幼稚園教諭)


にほんごのリズムを
体を動かして体験したり、

砂の上や色彩など
様々な感覚を使って
文字をかいてみたり、

全身を使って、
にほんごを感じる時間に
なりました。

シュタイナー教育 国語レッスン
シュタイナー教育 国語レッスン
砂に描く
シュタイナー教育 国語レッスン
ひらがな


シュタイナー教育の
算数

九九の星

講師 : 石川華代
(シュタイナー教育専門家/e-waldorf代表)

紙の上だけでなく、
体全体で形を感じたり、
円を均等に分けたり、

算数の要素を沢山体験しながら、
美しい「九九の星」を仕上げました。

シュタイナー教育 算数レッスン
シュタイナー教育 算数レッスン
シュタイナー教育 算数レッスン
九九の星


お話会

幼稚園から
小学校教育へ
~シュタイナー教育で
 健やかな子どもの育ち


最後は、
講師2人と参加者の皆さんで輪になり、

幼児期の子どもたちの成長のこと、
シュタイナー幼稚園で心がけていること、
また就学後の学びに置いて大切なこと
などをお話しました。


参加者の皆さんからも、
沢山の質問・感想が飛び交いました。


シュタイナー教育の観点から、
お子さまとの日々に活かせるヒントを
沢山持ち帰っていただけたのでは
ないかと思います。


11月26日(日)
東京で
リアル講座開催

さて、次のリアル講座は、
11月26日(日)。

イギリス在住のe-waldorf代表 
石川華代が帰国し、東京で開催。

様々な教育現場で活躍する講師陣を
お招きし、

「シュタイナー教育」のエッセンスを、
ギュッと凝縮してお伝えする1日。

シュタイナー教育は、
どのような学びをするのか?

シュタイナー教育は、
子どもがなぜ伸びるのか?


お子さんに手渡す前に、まずは大人が、
シュタイナー教育について、
頭でわかり、
心と体を動かし体験できる1日です。

是非、この機会をお見逃しなく。


◆シュタイナー教育を、気軽に生活に取り入れたい方へ

音声メディア ゆるっとシュタイナー
メールマガジン
e-waldorf newsletter
動画配信 youtubeチャンネル


◆子どもに「シュタイナー教育」を受けさせたい方へ

◆「シュタイナー教育」について学びたい大人の方へ

テストの点数が気になる…

あんまりうるさく
言いたくないけれど…

子どもの「テスト」の点数、
やっぱり気になっちゃいますよね…


テストの点数って
子どもにとっても
すごいインパクトがあります


点数が取れたら嬉しいし、
取れなかったらやっぱりショックだし…

「点数気にしなくていいよ」
なんて言われたって、

…気にしないなんて無理ですよね…



ただ・・・
目の前のテストのためだけに
テスト勉強をしても

そのテストではすぐに良い点が
取れるかもしれないけれども


終わった次の瞬間に忘れます。


あなたも経験、ありませんか?





”テストで、問題を時間内に解く”

”問われたことに正確に答える”


それは、大切な1つの能力でもあります。


良い点を取ること自体は、
決して無意味なことじゃない。


でも・・・


せっかく時間を使って勉強するんだったら、

三日後に忘れることより、
しっかり力になることをやらせてあげたいですね。



親がそのためにできること。

“テストは、成長の一つの目安でしかない”
と、大きな視野で見守る。


10年後、20年後を見据えてみる


テストのためではなく、
充実した学びをしていたら
結果的に、テストの点も取れちゃった・・・

そんな学びを、普段からしたいですね。


~ 今回の内容は、
ゆるっとシュタイナー「エピソード2」から一部抜粋しています。
内容が気になる方は、是非聴いてみてくださいね👇


★ 無料Podcast番組『ゆるっとシュタイナー』

 ゆるっとシュタイナーでは、質問も募集中です!
 子育てのこと、シュタイナー教育について、暮らしのこと等々…
 お気軽にどうぞ⇒ 質問フォーム
 
 ※質問していただいた方全員に、算数の学びが楽しくなる、
  石川華代のアクティビティ動画をプレゼント中です!!!


★ 石川華代講演会のお知らせ

 シュタイナー教育について、知らない方も!知っている方も!
 「シュタイナー教育」のエッセンスを、
 多彩な講師陣から様々な角度で、ギュッと凝縮してお伝えします。

 子どもの学びが大きく変わる“ 教育の発展形 ”を体験しにきてください。

 日程:2023年11月26日(日)
 場所:東京都江東区中村中学校・高等学校

 お申し込みはコチラ


★石川華代による無料メールマガジン

 イギリスから発信!本物のシュタイナー教育を学ぶ!

 お申し込みはコチラ

ぬらし絵(4) オンラインで体験する水彩



前回に引き続き、
6月17日(土)から始まる
色の声をきくシュタイナー水彩
 ぬらし絵講座」の講師、
 小林由香さん(アトリエきぎ主宰)に、
 ぬらし絵についてお伺いします。

🔳前回までの内容はコチラ

 ぬらし絵(1) 「描こう」としない絵画体験!?

 ぬらし絵(2) わたしを励ます芸術体験

 ぬらし絵(3) 子育てに、教育に、どう役立つの?

Q. 今回、オンライン上での講座になりますが、
  オンラインならではの良さはどんなことですか?


  (小林さん)
 人って、どうしても他の人と自分とを
 比べてしまいがちですが、
 その点、オンラインは、他の人と繋がりつつも、
 自分自身に向き合う環境が作りやすい

 のではないでしょうか。

 それから、
 繋がっている仲間がいる、
 同じように描いている人がいる、
 と思えること、
 これは結構、心強いんです。

 他の受講生と自分を比べずにいられて、
 繋がっていることが心強い

 オンラインの良い点だと思います。


 また、私の講座をリアルで実施するときは、
 私が絵の具を準備します。

 その点、オンラインは自身でご準備いただくので、
 受講者の皆さんの自律を促す側面もありますね。

 色を溶く準備は、
 私にとっては、
 とても落ち着く作業なんです。
 つい時間をかけてしまいます。

 そんな風に、楽しんでもらえたら嬉しいです。


Q. 「ぬらし絵」を教える時、
  小林さんご自身が大切にしていることはありますか?

 (小林さん)
 色の体験は、
 その人が意識しても意識しなくても、
 自分自身の内側と外側を
 往復しているような体験になります。
 
 人によっては自分の内面だけの世界と
 非常に密接な人もいるし、

 既に外で経験した自然体験から
 外の世界と繋がっている人もいます。


 どちらにしても、
 その色彩体験はその人だけのもので、

 その人のとても大事な色彩が今そこにある、
 と思って立ち会わせていただいています。


 私は、具体的な、ほんのちょっとした
 声掛けを通じて、寄り添うしかないんです。

 授業はライブです。
 その瞬間に、生きて生まれてくるものがあります。

 そんな絵を見て、わくわくしますが、
 はしゃぎ過ぎないようにしています(笑)



以上、全4回にわたって、
色の声をきくシュタイナー水彩
 ぬらし絵講座」の講師、
小林由香さん(アトリエきぎ主宰)に、
「ぬらし絵」についてお伺いしました。


「ぬらし絵」は、

🔳色の力を通して、癒しを感じたい
🔳感性を開きたい
🔳自身が受けた教育の枠組みを外したい
🔳子どもと同じ目線で、世界を見てみたい

そんな方々に、お届けしたい芸術体験です。

色の声をきくシュタイナー水彩
ぬらし絵講座 
詳細・お申込みはコチラ

ぬらし絵(3) 子育てに、教育にどう役立つの?


前回に引き続き、
6月17日(土)から始まる
色の声をきくシュタイナー水彩
 ぬらし絵講座」の講師、
小林由香さん(アトリエきぎ主宰)に、
ぬらし絵についてお伺いします。


🔳前回までの内容はコチラ
 ぬらし絵(1)「描こう」としない絵画体験!?
 ぬらし絵(2) わたしを励ます芸術体験


Q.子育て中のお母さん、お父さんや、先生にとって、
  ぬらし絵体験は、どのように役に立ちますか?

 (小林さん)
 シュタイナーのことを学んでいたり、
 関心のある保護者や先生方は、
 プロセスを大切にしよう、
 あるいは、自然を生活の中に取り入れよう、など、
 日々、工夫をされている方が多いと思います。

 こうした感性・感覚的なところに、
 非常に関わってくると思います。

 私たちは、「色」あるいは「光と闇」を、
 あまりにも無意識に受け取っています。


 日常生活の中にある色は、
 黄色といえばレモン、バナナ…
 というように記号化されていますね。

 実際には、レモンにもバナナにも、
 様々な黄色があります。

 そして、その「黄色」になるために、
 大変な時間を費やしています。


 あるいは、
 昼間、高い所から明るく
 私たちに降り注いでいた太陽は、
 夕方には、赤くなっていきます。
 刻々と色が変わっていきます。

 昨日と今日でも、全然違いますよね。


 このように、
 「黄色はバナナ」というような
 記号的な「色」とは距離を置いて、
 色彩体験を重ねていくと、

 自然界の色の変化にも
 敏感になることができます

 それだけで、生活が、世界が、
 どれだけ豊になることか…。


 まずはご自分が体験してみると、
 見えない部分に目が向き、
 子どもが言っていることを
 言葉を介さないで理解できるようになる
 のではないでしょうか?


 また、お子さんがぬらし絵体験をする場合にも、
 「何を描いたのか?」ではなく、
 「どんな体験があったのか?」が大切です。


 お子さんの体験を
 受け止めることができるようになったり、

 「元気な赤さんだね。どこに行くのかな?」など、

 子どもの体験を引き出す質問が
 できるようになるかもしれませんね。



ー次回も引き続き、
 小林さんに「ぬらし絵」について
 聞いていきます。

色の声をきくシュタイナー水彩 
ぬらし絵講座 
詳細・お申込みはコチラ

ぬらし絵(2) わたしを励ます芸術体験



前回に引き続き、
6月17日(土)から始まる
色の声をきくシュタイナー水彩
 ぬらし絵講座」の講師、
小林由香さん(アトリエきぎ主宰)に、
ぬらし絵についてお伺いします。

前回の内容はコチラ
 ぬらし絵(1)
 「描こう」としない絵画体験!?

Q. 「ぬらし絵」の良さは何ですか?


 (小林さん)

 「ぬらし絵」の体験では、
 目の前に広がる色そのものを
 見つめていきます。

 そこから何かが始まります。

 色によって動かされる感情や感覚…

 色が今、私にどんなことを
 語り掛けてくるのかなぁ…と、

 委ねてみるんです。


 あぁこの色、私ちょっと苦手だなぁ…
 そうそう、こういう赤いワンピース、持ってたな…

 そんな風に、
 何か自分自身の眠っている記憶に、
 色が働きかけてくれます。

 でもただ、
 色を見つめるだけで何も考えなくてもいいんです。


 こうした色を使った芸術体験の時間は、
 心と色が通い合うような時間でもあるし、
 心の滋養にもなる時間です。


 あなた自身が、
 ただあなた自身でいるためだけの時間
なんです。


 わたしたち大人は、
 自分自身のための時間を持つことって、
 意識して特別に用意をしないと、
 中々できないですね。

 様々な役割を持っていますから。

 色の世界に少し踏み込むことで、
 常から少し離れて、
 「私の心」「私の魂」…そういったものに
 向き合える時間になると思います。


 また、この講座は大人が対象なので、
 共に描く中で感じたこと、
 自分の中に湧き出たことを
 言葉にして共有することができます。

 「この人はこんな感じなんだ」
 「私はそう思わなかったな」などと、
 自分の感覚的な世界を拡げていくことができるのも
 大人がぬらし絵に取り組む
 「良さ」ではないかと思います。

Q. セラピー・療法のような効果を得られるのですか?

 (小林さん)
 色の体験を通じて、
 「自分には無い感じ」を得る、
 例えば、引っ込み思案な方が
 元気に「赤」を塗ると、
 自分の中に元気が入ってくる、
 といった力は確かにあります。

 セラピー的…といえば
 そう言えるのかもしれませんが、
 わたしはあえて、「セラピー」とは言いません。

 色が元気づけてくれる
 色が癒してくれる
 そんな風に思っています。

 目の前で、水の力を借りて、
 色が本当に活き活きと動いてくれます。
 その姿に私たちは結構励まされるんです。

 わたしも、色の体験を重ねていくことで、
 元気をもらっています。


ー次回も引き続き、
 小林さんに「ぬらし絵」について
 聞いていきます。


色の声をきくシュタイナー水彩
 ぬらし絵講座
 詳細・お申込みはコチラから

ぬらし絵(1)「描こう」としない絵画体験!?

6月17日(土)より、
e-waldorfの新しい大人向け講座、
「色の声をきくシュタイナー水彩 
ぬらし絵講座」
が、スタートします。

講師は、
「美術家」で
「シュタイナー芸術教育教師」の
小林由香さん(アトリエきぎ主宰)です。

ぬらし絵は、幼児から取り組むことができ、
シュタイナー教育の入り口にもなる
重要な芸術体験ですが、

「仕上がり」よりも
「プロセス」が重要な体験であるため、
体験をしたことのない方にとっては、
その魅力が伝わりにくいものでもあります。

そこで、今回は小林さんに
「ぬらし絵」とはどのようなものなのか?
どんな体験ができるのか?
具体的に教えていただきました。


Q. 「ぬらし絵」の体験は、
   他の絵画体験とどう違うのですか?

 (小林さん)
 普通、絵を描くときって、
 「形を描こう」とか
 「こんなイメージで描こう」など、
 最初に考えてから描きませんか?


 「ぬらし絵」は、
 ぬらした紙の上に色を拡げます。
 そこで、絵の上で、紙の上で、
 色がどっちのほうに
 広がりたがっているんだろう
 …なんていうことを、考えていくんです。


 今、目の前にある「色」、
 その「色」と「自分自身」とで、
 対話をしていく体験なんです。

 何かの形を描かなきゃダメ、
 というような体験ではないんです。

 色によって、動かされる感情、感覚…
 そのままに委ねてみる、ということを
 紙の上でしてもらいたいと思っています。


Q. 絵が苦手でも、できるのでしょうか?

 (小林さん)
 もちろんです。

 普通の絵画は、乾いた紙に色を塗るとき、
 「描いたら消せないな」とか、
 「失敗したらどうしよう」などと、
 色々思いますよね。

 私もそんな風に育ってきました。

 でも、ぬらし絵には、失敗がないんです。


 紙が濡れていますので、
 水の力を借りて色を動かします。

 黄色が大きくなりすぎた、と思ったら、
 黄色を少し動かしてあげたり、
 取ってあげたりすればいいし、


 この赤は強すぎる、と思ったら
 小さくできます。

 これまで公教育の中で
 体験してきた絵画とは、
 全く異なる体験なんです。


 異なる色を重ねる時も、
 まるで紙の上で人と人が出会うようです。


 例えば、
 あなたが誰もいない公園に
 一人で入っていくのと、

 知人がいる公園に入っていくのと、
 全然違いますよね。


 同じように、
 白い紙に初めて赤色を入れるのと、
 黄色のあるところに赤色が入るのとでは
 体験が全く異なります。

 どんなふうに色を迎え入れていくのか、
 紙の上で様々な物語があります。
 それを、受け止める。そんな体験です。

 絵の上手い・下手は、
 全く関係がないんです。


―次回以降も引き続き、
 小林さんに「ぬらし絵」について
 聞いていきます。


「色の声をきくシュタイナー水彩 
 ぬらし絵講座」 
 詳細・お申込みはコチラから

言葉の力を育てる~シュタイナーの国語


美しい言葉を心で感じる


国語は、言葉でひととつながるための学びです。

人の言ったことを耳で聞いて理解し、
話し言葉で伝える。

文章を読んで人の考えを知り、
文章を書くことで
自分の思っていることを伝える。

それができるようになるために、まずすることは、
美しい言葉をたくさん耳から聞くこと。
言葉を「意味」だけではなく、心で感じること。

低学年は「イメージの力」で
文字を感じる体験を

小学校低学年のうちは、
まだ抽象的に考えることはできません。


イメージの力で文字を感じながら文字を学ぶことで、
文字がただの記号ではなく、
心で感じ取れる道具になっていきます。


文字の形にも意味があります。
体の動きが形になっていくように、
形そのものを感じることも大切です。


シュタイナー国語では、
たくさんのお話を聞きます。

美しい言葉のシャワーを浴び、
その言葉からイメージを想像します。

色をつかって大きく絵を描くことで
形とイメージが結びつき文字が生まれてきます。

体の動きと文字、色と形、
お話しと心と文字が結びついていく体験をします。

※小学1年生の国語「おおきなかぶ」のクレヨン画



だから、心に残る言葉の学習になります。


そういう学習を積み重ねていくから、
心がこもった言葉で、ものごとや、自分の心、考えを
伝える言葉の力が育ちます。


ただの「意思疎通」以上のことを、
豊かな言葉で伝えていこう。

シュタイナー国語は、そんな国語力を、
楽しみ、心で感じながら育みます。


e-waldorfのIDEAL(イデアール)の国語、
新年度1~4年生のレッスン開講中です。
是非、シュタイナー教育の国語を体験してみてください。

帰国ツアーを終えて、新たなステージへ


新しい年度がスタートしましたね。

e-waldorf代表石川華代による
帰国記念講演会・ワークショップは、
3月18・19日の東京での開催を終えて、
また新たなステージに向かって、走り出しました。

その内容は、少しずつ、お伝えしていくとして…


今回は、帰国ツアーの最後、東京のご報告から。

受講生・修了生限定ワークショップの様子


帰国ツアーの最後、8日目&9日目は東京でした。

8日目の3月18日(土)は、
シュタイナー算数教育教師養成講座の受講生・修了生限定の
ワークショップ。

既に、シュタイナー算数・数学を体験しているメンバーですので、
より高度な内容を。

シュタイナー学校では、高校で学ぶ「射影幾何学」。
作図をしながら、形を実際に見ながら、無限について考えました。


そして、ワークショップ後半は、
シュタイナー算数教育教師養成講座の受講生・修了生による模擬授業。

3名の方が、手を上げ、実際に授業をしてくださいました。

「2」の数字を体やリズム、お話を通じて感じたり、
編み込み模様のアクティビティで手を動かしたり、
素数について様々な発見をしたり…

どの授業も、それぞれの個性を活かし、
感性豊かでクリエイティブな授業。
他の参加者にとって、大きな刺激になるものでした。


ワークショップと最後の対話



そして最終日、9日目の3月19日(日)は、
幾何学フォルメンと幾何アクティビティのワークショップ。

手も動かしながら、パズル的な要素もあったりで、
皆さん一生懸命考えながら手を動かしてくださいました。



帰国ツアーの締めくくりは、
ツアー中に石川華代が制作した作品を囲みながらの
対話の時間。

ワークショップを通じて感じたことや
シュタイナー教育についての想いなど、
じっくり時間をかけて、共有する時間になりました。



シュタイナー教育をもっと身近に…


今回の石川華代の帰国を機に、
既にシュタイナー教育に携わっている方や学びの途中の方、
あるいはより良い教育を求めている方が一同に会し、学び合いました。

シュタイナー教育の輪が、ひとまわり大きく広がり、
一人でも多くの子どもに、大人に、
その学びの喜びが届けるきっかけになればと思います。


シュタイナー教育をもっと身近に…

シュタイナー学校以外の子ども達にも、
シュタイナー教育の豊かな学びを届けたい。


そんな想いを原動力に、e-waldorfの歩みは新たなステージへ。


子どもの算数・国語レッスン「IDEAL」
お母さん・お父さんのための「子育ての講座」
子どもに教えられるようになる「シュタイナー算数教育教師養成講座」
と、この4月開講の講座も目白押しですが、

同時に、いくつかのアイデアがムクムクと動き始めています。


また、徐々にお知らせしていきたいと思います。
是非楽しみにしていてくださいね。



🔳e-waldorfの4月開講講座

帰国ツアー6&7日目は愛知県

少し期間が空いてしまいましたが、
帰国ツアーの報告をさせてください。


e-waldorf代表石川華代による帰国記念講演会・ワークショップ
6日目は、3月15日(水)豊田市で、
7日目は、3月16日(木)は名古屋市で、開催されました。

豊田市講演会の様子

まずは、3月15日(水)@豊田市。
シュタイナー教育に初めて触れるという方も沢山来てくださいました。

「体験ができて楽しく学べる事がよく分かった」
「子どもが小さいうちに聞けて良かった。一緒に算数を楽しみたい」
「シュタイナー教育は学校へ行く以外には方法がないと思っていたが、
 オンラインでも学べたり、親が学んで子どもに活かせると知れた」
といったお声をいただきました。



名古屋市開催のワークショップ・対談の様子


次に、3月16日(木)@名古屋市。
この日は、少し踏み込んだ内容のワークショップ。
既にe-waldorfの「子育ての講座」
「シュタイナー算数教育 教師養成講座」の受講生も
多くご参加いただきました。

まず最初に、石川華代によるワークショップ。
「黄金比で体験する世界の神秘~7年生数学」


次に、愛知県で「画房寺子屋」を主催されている
はらかずこさんによる、ワークショップ。
「古事記で感じる人間の進化~3年生国語」


そして、最後に「未来へのシュタイナー教育」と題して、
石川華代とはらかずこさんの対談。


「オンラインでは絶対に味わえなかった、
 先生のリアルなぬくもりには心から感動しました」

「美しい黄金比を学び、象形文字を絵を描きながら
 楽しく学ばせていただきました」

「数は美しい、そのメッセージに心が震えました。最高でした。」

「漢字が統一される前の原始の人に思いを馳せる事ができ
 心から楽しいな、とワクワクする学びだと感じました」

などなど、沢山の熱い感想をいただきました。



帰国ツアーは、その後東京で、8日目&9日目を終えました。
次回は、東京開催の様子をお伝えします。