形を体で感じる粘土造形
シュタイナー教育では、小学1年生から粘土造形をします。
一番最初は、例えば球などの「純粋な形」から。
純粋な形を作る体験を繰り返し、
形そのものが持つ質を体で理解します。
このことは、形を認識する力になります。
算数・数学の基盤となり、
さらには、芸術の基本的な能力へと繋がっていきます。
その後、左右対称や3方向対象、非対称などの形や、
もっと具体的な「生き物」の形など、
子どもの発達段階に応じて、様々な造形に発展していきます。
中学生の粘土造形
こちらは、
e-waldorfのオンライン授業、
IDEAL(シュタイナー教育の国語・算数・数学レッスン)で、
中学2年生で取り組まれた粘土造形です。
ひとつの形を作って終わり、ではなく、
繋がりをもって、ある形からある形へと変容していき、
段々と複雑な形になっていきます。
このプロセスの中で、単体の図形の質の理解だけではなく、
変化の過程を味わい、図形同士の関係性も感じ取ります。
全体を確認しながら、形を変容させていくのは、
かなり高度なバランス感覚が磨かれます。
造形と算数・数学のつながり
中学生になると、様々な空間図形の単元があり、
様々な多面体が出てきますが、
2次元の紙の上で練習問題を沢山解いても、
形がもつ質を感じ取ることは難しいはずです。
粘土造形は、実際に手を動かし、形を作っていく中で、
質量のない頭の中だけの図形認識とは全く異なる体験になるのです。
粘土造形を重ねていくことで、図形認識の力は揺るぎないものになります。
勿論、粘土造形をシュタイナー教育で行う意味は、
算数・数学の能力を上げるだけではありません。
次回のブログにて、算数・数学以外の観点から、粘土造形についてお伝えします。
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