(イギリス話・子育て)差別のある子育て環境

こんにちは。
石川華代です。

 

先日、この本を読みました。

 

 

イギリスに暮らす日本人女性からみた、
元底辺校に通う息子の日常のお話です。

 

同じ著者の本を前にも読んだことがあったのですが、
今回のは、ちょっと衝撃でした。

 

私はイギリスに12年住みました。

 

イギリスは、はっきりとした階級社会です。

 

lower class, middle class, upper class…

生まれ、学校、仕事から、
日常の食料品を買うスーパーまで、
分かれています。

 

この本の著者家族は、
元公営住宅に住む。

公営住宅は、
生活保護を受けるような労働者階級が住んでいた住宅で、
今はそれが払い下げられて、
中級クラスの人も住んでいたりします。

 

やっぱり、荒れている家も多いし、
あまり、治安がよくないエリアに代わりない。

 

そのエリアでは、
人種差別も散々経験する日常。

 

そういうエリアに住み、
著者の息子は「元底辺校」に通う。

 

元底辺校は、
イギリス人がほとんど。

そこで、人種差別もあり、
食べることにも困る子どもたちがたくさんいる。

行方不明になる生徒、
親から見捨てられたこども、
DVや、
ドラッグ、
中高生の妊娠出産なども、

当たり前にあるような労働者階級の日常が、
学校の同級生にある。

 

イギリス在住時、
そういう状況については、
情報として知っていたけれど、

私が12年間暮らしてきた場所との違いに衝撃を改めて受ける。

 

私は12年間ずっと、
シュタイナー学校コミュニティにいた。

そこは、守られた、楽園のような場所だった
・・・としみじみ思う。

 

シュタイナー学校に関わる人たちは、

収入はともかく・・・

教育に関心があり、
オーガニックの食べ物を選び、
体に良いものをみにつけ、
社会情勢にも関心をもち、
保護者の教育水準は高め。

 

いろいろな国籍が混じり合う、
インターナショナルな環境で、
嫌な差別は感じたこともない。

 

 

学校で働く用務員さんが、
話してくれたことがある。

 

定年まで大手自動車ディーラーでメカニックとして働いていた彼は、
定年後、シュタイナー学校の用務員さんになった。

 

自動車ディーラーで、
ディーラーのマネージャーが、
自分たちメカニックに声を声をかけたことは一度もない。

「おはよう」や
「おつかれさま」の一言もない。

 

ずっと無視され続けてきた。

 

 

そのくらい、イギリスでは
階級差が激しい。

 

それなのに、

シュタイナー学校にきたら、
みんなが、
普通に話しかけてくれる。
みんなが気を使ってくれる。

 

こんなのは、
生まれてきてはじめてだと。

 

 

 

 

 

 

この本の著者の息子は、
労働者階級の影響がありありとある学校に行く。

そこで、
見事なまでに、
すくすくと、まっすぐ、
良い子に育っている。

 

 

よかった。

心からこの少年と家族にエールを送りたい。

 

 

でも・・・、
これが自分の子どものことだったら・・・?
・・・と思うと、
正直ぞっとするのです。

そして、
我が息子が、
少なくとも思春期を迎える頃までは、
差別とかのない、
みんな平等で幸せで守られた環境で、
のびのびと過ごせたことに、
心から感謝するのです。

 

世の中にある、
争い事や、戦争、飢餓や憎悪、差別などに直面する準備ができるまでは、
世界が美しいということを、
存分に味わって成長する。

 

それが、
その後、社会の不条理なことに出会った時、
正当な正義感や、道徳館、
ものごとを改善、改革していくための行動力になるから。

 

親が子どもにしてあげられることは、
たくさんありそうで、
意外に少ない。

 

私が今までの子育てでしてきたことは、
結局、
子どもがすくすくと育つ環境を整えてあげること、
・・・くらいかも。

 

子育てで失敗もたくさんしているけど、
子どもに用意してあげた、
住環境や学校は、良い判断だった。
・・・そこに迷いはない。

 

こどもをもつ親としての独り言でした。

(シュタイナー&ドイツ話)聖ニコラスの日

 

こんにちは。
石川華代です。

 

今日(12/6)は、聖ニコラスの日。

 

世界各地のシュタイナー学校では、
この日に、
聖ニコラスと
ニコラスに付き添ってくる、
ボロを身にまとったクランプス(いろいろ名前があるみたい)が、
教室に訪れます。

 

ニコラスは、
子どもたちにみかんなどの小さなプレゼントを渡し、
子どもひとりひとりにメッセージを伝えます。

 

クランプスはいたずらっ子で、
ニコラスの周りで子どもをからかったり、
いたずらをしています。

 

私も、
カリフォルニアのルドルフ・シュタイナー・カレッジにいたころ、
聖ニコラスの思い出があります。

 

ロナルド(先生)がふんする聖ニコラス。
その周りをとびまわる、クランプス役Tさん。

 

私たち学生は、子どものように、

聖ニコラスに、
みかんをもらい、メッセージを受け取りました。

聖ニコラスから私へのメッセージは、
私が悩み苦しんでいることに共感し、
励ますメッセージでした。

 

たまらなくなって、
涙ボロボロ流しました。

 

みかんが涙でぐしょぐしょに濡れてしまいました・・・。

 

 

あの時の聖ニコラスの言葉は、
いまだに忘れません。
その言葉に、ロナルドのあたたかい愛があったことも。

 

 

そんな聖ニコラスの日。

 

シュタイナー学校ならではのものかと思いきや・・・

 

ドイツでは、
普通に誰でも、
シュタイナー学校じゃなくてもある行事。

 

子どものいる家に、
聖ニコラスがやってきて、
子どもたちの靴の中に、ちいさなプレゼントを入れていきます。

 

 

ドイツでは、
シュタイナー学校でやっていることは、
民族の伝統に根ざしているものだと感じられます。

 

伝統や文化があって、
そこに寄り添うような形で、
学校行事が行われてきた。

 

それが、
ドイツの外へシュタイナー学校が伝わった時、
「シュタイナー学校での特別行事」として、
伝わった。

 

その結果、
シュタイナー学校だけでしかやらない行事が、
世界各国あちこちに。

 

それはそれで素敵なことだけど、
やはり、
自分の国の文化ほどは、
深く感じ取れないものだということも、
私は身に染みて感じています。

 

 

でも・・・

贅沢なことはしなくていい。
みかんひとつと、
心からのメッセージ。

 

そんな小さな「贈り物」を、
子どもたちに伝える特別な日があるって、
素敵なことですね。

 

大事な人に、
ちゃんと心を伝えていきたい。
それは、各国共通の、愛の表し方。

 

Spacial thanks to the picture
http://blingee.com/blingee/view/127078597-Happy-St-Nicholas-Day-Dec-6-

 

 

 


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デュッセルドルフのシュタイナー学校

 

こんにちは。
石川華代です。

 

先月、デュッセルドルフのシュタイナー幼稚園で
シュタイナー教育講座で教えてきました。

 

日本人向けの、
シュタイナーの国語と算数について。

 

この幼稚園は、
Rudorf Steiner Schule Düsseldorf
(ルドルフ・シュタイナー・シューレ・デュッセルドルフ)の
敷地にある幼稚園。

 

 

 

私、ここには、
建築家たちを案内して、
2007年に、訪れたことがあります。

 

久しぶり。

 

でも、あのときは、
2才の次男がぐずってしまって、
ろくに見れなかった・・・ 涙

 

 

今回は、

講座が終わったあと、
構内を散策してきたので、
写真でご紹介しますね。

 

この学校は、
創立40周年という、
(西)ドイツでいうとまだまだ新しい学校の部類。

 

校舎も、
伝統ばかりではなく、
アントロ建築でありつつ、
新しさを取り入れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンパス内には、
カナダ雁の親子も。

 

かわいいー。

 

 

 

 

 

野鳥が校庭でのびのびとしている姿は平和そのものでした。

 

 

 


 

 

 

6月2日(日)名古屋

シュタイナー教育講座3

「デュアル*対のバランス~自分と他者~」

6月2日(日)開場10:15/10:30~16:30

10:30~12:30
プラトン立体でデュアル体験/石川華代(e-waldorf)
13:30~15:30
ソーシャルペインティング/はらかずこ(画房寺子屋)
15:30-16:30
座談会 テーマ「バランス」

【場所】
ウィルあいち会議室6
名古屋市東区上竪杉町1
地下鉄名城線「市役所」駅 2番出口徒歩約10分

【参加費】
全日8,500円/半日4,500円

【申し込みフォーム】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/732e9c4e618755

主催/豊川シュタイナー倶楽部
共催/e-waldorf、画房寺子屋

 

 

シュタイナー学校を辞めていく子どもたち(1)

 

こんにちは。
石川華代です。

 

小学校5、6年生、
そして学年的な切り替わりの8年生の終わりなどで、

シュタイナー学校を辞めていく子どもたちがいます。

 

 

実は、その多くが、
男の子です。

 

 

そのくらいの年齢になると、
外の世界にも目が行き始めて、

他の学校に行っている友達と、
自分たちがシュタイナー学校でやっていることが、
かなり違っていることが気になり始めます。

 

 

シュタイナー学校の子どもたちが、

 

お遊戯みたいに体を動かしたり、
エポックノートに、
色鉛筆で絵を描いていたり、
工芸や手仕事をしていたりするのが、

子どもっぽく見えます。

 

 

かたや一般の学校では、
難しそうな教科書を持って、
ノートにペンで問題を解いたりしている。

 

もちろん、色鉛筆なんかではなく、
カラーペンで、印をつける程度で、
絵なんかノートに描きません。

(落書きは除く 笑)

 

 

なんかそう言うのが
大人っぽく見えるんですね。

 

 

わけのわからないオイリュトミーもしていない。

オイリュトミーはとても大切なのですが、
彼らにとっては「わけのわからない」ものであること多く・・・。涙

 

 

彼らには、
シュタイナー学校でやっていることが、

「勉強っぽくない」
「格好悪い」
「子どもっぽい」

ように見え、

簡単すぎるように思えてしまう。

 

他の学校の子どもたちのように、
テストのために一生懸命演習したりしている方が、
すごく「勉強」しているように見える。

 

なんだか自分が
同年代の他の子達から
取り残されているようにも感じてしまう。

公立の子達の方が大人びていて、
ずっと難しそうなことをしているように見える。

 

公立ではコンピュータを使ったり、
最先端のロボット工学を勉強したりしている時に、
シュタイナー学校では、
蒸気機関についての実験をやっていたりする。

もちろんそれには大事な意味があるわけですが、

最先端のことをやっている方が、
格好良く見える。

 

自分ももっと「大人っぽいことをしたい」と思うし、
「もっと成長したい」と思うのです。

 

成長って何なのか? ってことは、
もちろんわからないまま。

 

 

その気持ちが募って、
他の学校へ転校する。

 

 

転校後、
もちろん反応はその子によって違うのですが、

「シュタイナー学校の外に出てみたら、
勉強はもっと簡単だった。」

「勉強がつまらなくなった」

 

と言って、
シュタイナー学校に戻ってくる子が、
かなりの確率でいます。

 

シュタイナー学校の外に出たら、
テストも宿題もいっぱい。

逆に大変になるかと思いきや、

「簡単」だと。

 

 

どう言うことか想像できるでしょうか。

 

 

シュタイナー学校では、
自分が「創造」しなければいけない学びが多いです。

 

創造するために、
生半可な理解では作品は作り出せないし、

言われたことをやっているだけでは、
課題はこなせません。

 

テストで評価されると、
言われたことを理解し、
課題の範囲を頭に入れておけば点が取れる。

 

つまり、言われた通りに、
最高で100%やっておけば良くて、
それ以上やる必要はない。

課題のために150%の力を出しても、
テストの点には現れないし、
誰も評価もしてくれない。

 

 

シュタイナー学校のように、
創造するとなると、
どこまででも自分を試すことができます。

 

それは、ある意味、
自分との戦いでもあります。

 

先生基準のテストではなく、
どこまでやるかは自分次第。

 

だから、人に認めてもらうため、
人に言われたことをやっていればいい、
と言うのではなくて、

自分基準でどこまでいけるか。

 

 

やる子は、大学の先生さえも唸らせるような作品を仕上げる。

 

 

自分基準って、
厳しいのです。

 

そして、
やりがいがあって、

学んでいる実感があって、

実感だけでなく、本当に学んでいる。

 

 

 

シュタイナー学校を辞める前は、
青々と美しく見えていた、
他校の青い芝生が、
そこに行ってみたら、
全然青くなかった。

 

 

 

そして、
辞めてしまう子どもたちの、
別の辞める理由もあるんですね。

 

そのことは家庭教育にも反映できると思うので、
別の記事で改めて書きたいと思います。

 

もっと見る

シュタイナー教育算数小学生レッスン

 

新学期で新しく始まった

小学校2~3年生クラスと、4~5年生クラス。

 

レッスンの中で使うお手玉を作りました。

 

 

お手玉にもいろいろあります。

日本的な「座布団型」がかわいいけれど、

両端を絞った「俵形」のお手玉だと、

2レッスンで作れる手作りです。

 

シュタイナー教育の算数レッスンIDEAL、リズミックエクササイズで使うお手玉を自分で作ります。

 

 

手芸ですが、

この作業の中には、

長さを測る、

豆の重さを測る、計算するという、

まさしく算数の活動があります。

 

 

 

レッスンでは、

その学年によって、

いろいろな計算を盛り込んで、

手作りしながら計算練習も取り入れます。

 

 

数に関することだけではなくて、

お手玉の中に入れる豆50gの重さを、

自分で体験することもものすごく大事。

 

kg=1000gと知っていても、

kgが実際のところどのくらいの重さか、

わかっていない子供は多いです。

 

kmも実際の長さが感覚でわからない子も多い。

 

kg、1mや1kmがどのくらいなのか知らないままでは、

習ったことは、

ただ覚えさせられただけの使えない情報として、

死んでいきます。

 

シュタイナー学校では、

kmを歩いてみる。

kgを持ってみる。

 

そんな体験をします。

 

お手玉作りのレッスンでも、

豆の重さを測り、それを手で持って感じてみる。

また、重さ当てゲームのようなこともしながら、

重さを感じ取っていきます。

 

 

その体験が、

本当に役立つ活動につながっていくと、

さらに生きた算数力になります。

 

このお手玉作りは、

これから、みんながレッスンのたびに使います。

リズミックエクササイズなどで、

お手玉を使って算数を体で覚えていくのです。

 

自分で作った、マイお手玉。

宝物。

 

宝物で学ぶ算数は、気持ちの入り方も違います。

 

 


 

IDEAL 楽しく体験しながら学ぶ算数・数学レッスン

小学校2~3年生クラス(残席2)

小学校4~5年生クラス(満席)

小学校6年生クラス(残席2)

中学校1年生クラス(満席)

中学校2年生クラス(満席)

中学校3年生クラス

 

興味のある方は体験レッスンからどうぞ。残席わずかですのでお見逃しなく。

 

小さいけれど大事なシュタイナー学校の習慣。それは日本でも取り入れられること。

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シュタイナー学校の朝の光景。

子どもたちが登校してくる。

 

担任の先生が、教室の入り口に立っている。

子どもたちは、先生と握手し、

一言二言言葉を交わし、

教室に入っていく。

 

シュタイナー学校では当たり前の光景。

 

でも、高等部になると当たり前でもなく、

イギリスでは高等部ではこの光景を見ませんでした。

 

ドイツに来て、

この学校に来たら、

高等部も全員、朝先生と握手してる。

 

そう聞いて、

嬉しくて涙出そうになった。

 

 

たかが握手。

でも、子どもたちと、

肌を触れ合わせるってすごいことです。

 

しかも、毎朝。

 

肌を通して伝わってくることって、

驚くほど多い。

 

普段、言葉と目からの情報だけに頼ってると、

触れた時、いつもと全く違う印象を子供から受け取る。

今まで知らなかった子どもの一面に出会うような衝撃さえある。

 

親子だけじゃなくて、

教師と生徒だってスキンシップは大事。

単純に距離を縮めることにもなる。

 

ハグするだけで心を溶かし、

喧嘩が終わることもある。

 

 

日本って、

本当に、人に触れない文化ですよね。

 

それもいいのだけど。

 

もっとスキンシップが普通になったら、

それで救われる子どもは増えると思うのです。

 

 

自分の子供時代を振り返る。

 

私に直接触れたことある先生なんて、

保健の先生くらいかな。

 

毎日顔をあわせる先生に、一度も触れたこともない12年間。

 

私は先生が大好きだったのに、

先生はいつもすごく遠い存在だった。

 

学校では、

先生はクラスという団体は見ていても、

私のことなんて何一つ知らない・・・って思ってました。

 

私は、クラスの一人だけど、

「石川華代」という個人ではない。

少なくとも、先生は、私という人間を見ていてくれない。

 

そんな印象。

 

学校なんてそんなもの。

先生なんてそんなもの。

 

それが、私の12年間の体験。

 

教員になって、教えてみて、

たとえ、40人のクラスだとしても、

教師の一人一人への想いは強いということもわかりました。

 

教師にとって、生徒は、やはり愛すべき対象なのです。

愛してやまない人たちなのです。

 

でもね、240人とか教えてるわけで。

どうしても、1年間一言も直接言葉を交わさない子も多くてね。

 

 

それって、おかしくないですか?

 

言葉も交わさず、肌も触れず。

 

 

・・・って思うのは、

海外暮らしだからかな。

 

ハグまでしなくていい。

 

でも、

握手くらいだったら、

日本の教室でも始められるんじゃないか。

きっと、そこから見えてくるものが、たくさんあると思う。

 

毎日、手を触れ合わせて、

毎日、最低でも一言二言言葉を交わしていたら、

教師と生徒の距離は、ずっと縮まるはず。

 

 

 

あーあー。

ZOOMレッスンでも握手できたらいいのにな。(笑)

 

 


今、次のプロジェクトを準備中です。

シュタイナー教育を、より多くの子供に届けるための、プロジェクト。

 

これをしなくては、

シュタイナー教育を多くの子供に届けることはできない。

 

そう思って、

ずっと考えていて、

今まで実現できずにいたものが、

この春、形になります。

 

ワクワク。

 

近々発表しますね。どうぞお楽しみに。

 

 


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シュタイナー学校8年生プロジェクト 今年は長男の番です

長男。シュタイナー学校8年生です。

 

小学校3年生から、8年生プロジェクトのプレゼンテーションを見て、

憧れて憧れて、

寝ても覚めても、「プロジェクト」。

 

面白そうなものに出会うと、

「8年生プロジェクトでやる!」という。

 

その言葉を何百回聴いてきたことか。

いよいよ、本人の番です。

 

 

 

8年生プロジェクトというのは、

自分でテーマを選び、一年間かけてそれに取り組むというもの。

 

 

シュタイナー学校のプロジェクトというと、

一般にある学校と大きく違うのは、

原点から全部自分で!・・・という所でしょうか。

 

 

「コンピューターのパーツを買ってきて、組み立てる。」

とかいうのもよくありますが、

出来上がったパーツをどう組み合わせるかというプロジェクトであって、

コンピュータの原点には近づきません。

 

 

パーツの中身には自分の力を注いでないから。

 

キットを買ってきて組み立てるのも、

趣旨と違う。

 

 

 

だから、

今まで、

カヌーを一から作り上げた女の子とか、

 

 

地元の小説家の描いたイメージをもとに、

オリジナルのデザインで、

自分の体に合わせてドレスを一から作り上げた女の子とか、

 

 

 

パーツもバラバラになってしまって、エンジン部分も空っぽ状態の

30年前のランドローバーを、

古い使えないパーツを修理したり作り替えたりするところから始め、

組み立てから塗装まで全部自分でやって、

車検一発合格しちゃって、

それだけでなく、査定してもらったら130万円・・・ってところまで

やっちゃった男の子とか。

 

 

 

古いランドローバーが蘇りました

 

 

数々のすごいプロジェクトを、

見て来ました。

 

 

中学校2年生ですよ。

 

 

後輩から見て、こんな先輩たち、

そりゃあ、もう、すっごく格好いいですよ。

 

自分もあんな先輩になりたい!

あんなすごいプロジェクトをやり遂げたい!

・・・って、下級生たちが上級生を見上げる。

 

 

そんな風に、見上げながら今まで来て、

さあ、いよいよ自分が8年生!!!・・・ってところです。

 

 

今の学校の、息子の担任の先生は、

「少し小さめのプロジェクト」の方針で、

半年がかり。

 

 

 

なので、学年半ばの来月発表。

今、ラストスパートです。

 

 

また、その内容については近々記事にしますね。

 

 

 

 

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息子、まちこがれた8年生プロジェクト

シュタイナー学校では「プロジェクト」をいろいろやります。そのなかでも8年生と12年生のプロジェクトは、ほぼ1年かけてとりくむ大きなもの。

 

今まで、先輩たちによるプロジェクト発表を毎年見ていた息子たち。小学校3年生くらいからずっと、「8年生になったら◯◯をプロジェクトにする!」と、寝ても覚めても8年生プロジェクトのことを考えていました。

 

そして、いよいよ、我が家の長男。8年生に突入。

待ってました!! やっとできる8年生プロジェクト。

 

 

何をするか迷ったのですが、いくつかのアイデアの中から「風力発電」を選んだ長男。

エンジニアリング系に興味があり、7年生のときにはホバークラフトの模型を身近な材料を工夫して制作して、完成作品を教室の床で走らせたのでした。

 

ドイツ、風力発電がさかん

 

風力発電は、
「風力発電で発電した電気、買い取ってあげるよ。プロジェクトでお金も稼げちゃってラッキーね。」
と私がそそのかしました。(笑)

 

 

市販のキットを組み立てるのではなく、すべて自分でつくるのです。

まず最初の実験段階として、小さな模型を作りました。

風向きの方向へ、風車を向けるための装置の実験。羽のかたち、つけかた、まわすために摩擦を減らす工夫など、こんな小さなものでも工夫をしました。とりあえず、風の向きにあわせて方向をくるくる変え、よく回っています。笑

 

 

こういうプロジェクトは、無駄と思えるようなプロセスがたくさんあります。失敗を重ね、形を変えたり、素材を変えたり、設計を調節したりして、試行錯誤の連続です。

キットを買ってくれば、組み立てればできてしまう。

でも、試行錯誤のプロセスがあってこそ、学ぶことが大きい。

一般の学校教育などでは、どうしても、こういう「無駄に思える工程」を省きがちです。確実に完成できて、できあがるやり方を教師側が準備します。

そして、特に日本の社会では、子どもたちが試行錯誤してあれこれ考えたり工夫する時間の余裕さえないことが多いです。

残念だなあ。

こ のプロセスをすっとばしたら、人間は成長しません。

発明家になる必要なんてない。
でも、何かを生み出せる人間は、力強く生き抜いていける人間。

 

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次男クラス旅行へ旅立つ〜シュタイナー学校7年生

次男は7年生。
ヒルデスハイムのシュタイナー学校に編入早々、クラス旅行です。12泊13日の長丁場。

 

北海に浮かぶ諸島の1つ「ノルダーナイ」へ。

 

 

北海に浮かぶ島「ノルダーナイ」へ。

 

7年生のクラス旅行は、自然の中での労働がテーマになることが多いです。長男のときには、近郊の森へ行き1週間の森林研修をしました。その年によって違うのですが、その森で必要とされている作業を子供達が毎日します。1週間かけて1000本以上の植林をした年もあり、小川や用水路の掃除などをした年もありました。

今回の次男の旅行は、海に浮かぶ小島。ビーチがあり海で泳ぐこともでき(最高気温、せいぜい20℃ですので寒いですが 汗)、乗馬をしたり、綱渡り(?)のアクティビティもできる。そして滞在中はレンタル自転車で、島じゅうサイクリングしてまわるようです。

ユースホステル滞在ですが、寝るのはテントで寝袋。洗濯も自分でするので、洗濯洗剤と物干しのヒモと洗濯バサミも持参。

 

島での労働は、ビーチ近くの砂地に古代麦を植える作業だそう。風が強く、砂が飛んでしまうのを防ぎます。

 

 

 

まだまだ友達もいなくて、先生にも馴染みがない次男。クラス旅行で友達できるかな。クラスに馴染めるかな。親として、そんなことを思いつつ、元気に笑顔で帰ってきてくれるのを祈ります。

いや、それにしても家の中が静か。
13日間は兄弟げんかをきかなくていい。

ちょっと、さびしい。(笑)

 

 

 

ドイツ、シュタイナー学校の校舎もいろいろ(写真多数)

ドイツのシュタイナー学校の校舎って、立派なシュタイナー建築!・・・というイメージがあります。イギリスは、古い大豪邸をリモデルした校舎が多かったですが、ドイツはさすがに立派なシュタイナー建築の校舎が多いですね。

 

ちなみに、今学期からお世話になっているヒルデスハイムの学校の校舎はあまり立派ではありません。

工芸校舎、幼稚園校舎、アフタースクールの校舎はシュタイナー建築で建てられました。

アフタースクールケアの校舎
シュタイナー建築のクラフト校舎

 

シュタイナー建築の幼稚園。エクステリアは普通のコテージ風ですが、屋内はまさしくシュタイナー建築の幼稚園です。

 

校舎を拡張しようとしたとき、たまたま隣接していた公立学校が移転。その学校の土地と校舎を買い取り、学校のメイン校舎として使っています。

だから、普通の、しかも、ひと昔前の味気ない校舎です。(昨今のドイツでは、小中学校も校舎が立派なんですけどね。)

よくありがちな直方体の建物から、少しでも直角をなくし、居心地の良い教育空間を作り出す工夫はしてあります。

 

公立中学校舎をリモデルした校舎

でも・・・、裏から見ると、いかにも古い中学校校舎!・・・みたいな感じです。

 

裏から見ると昔ながらの中学校校舎

 

でも、この学校は、こうやって公立学校を買い取ったので、借金がないのだそうです。

ドイツと言えども、他の学校は、立派な校舎をたてるためにはどうしても借金せざるを得ず・・・。借金苦で運営が大変な学校も多いとか。

校舎も人材も教材教具も・・・いろんな意味でお金がかかる学校運営。立派な校舎は素敵ですが、何が大事かを見極めてうまくバランスをとること。何が大事かは、学校によって違うと思います。それぞれの学校が、理想の学校を創るために工夫しています。完璧な学校などどこにもない。だからこそ、愛すべき学校だとも言えるのではないでしょうか。

 

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