息子、まちこがれた8年生プロジェクト

シュタイナー学校では「プロジェクト」をいろいろやります。そのなかでも8年生と12年生のプロジェクトは、ほぼ1年かけてとりくむ大きなもの。

 

今まで、先輩たちによるプロジェクト発表を毎年見ていた息子たち。小学校3年生くらいからずっと、「8年生になったら◯◯をプロジェクトにする!」と、寝ても覚めても8年生プロジェクトのことを考えていました。

 

そして、いよいよ、我が家の長男。8年生に突入。

待ってました!! やっとできる8年生プロジェクト。

 

 

何をするか迷ったのですが、いくつかのアイデアの中から「風力発電」を選んだ長男。

エンジニアリング系に興味があり、7年生のときにはホバークラフトの模型を身近な材料を工夫して制作して、完成作品を教室の床で走らせたのでした。

 

ドイツ、風力発電がさかん

 

風力発電は、
「風力発電で発電した電気、買い取ってあげるよ。プロジェクトでお金も稼げちゃってラッキーね。」
と私がそそのかしました。(笑)

 

 

市販のキットを組み立てるのではなく、すべて自分でつくるのです。

まず最初の実験段階として、小さな模型を作りました。

風向きの方向へ、風車を向けるための装置の実験。羽のかたち、つけかた、まわすために摩擦を減らす工夫など、こんな小さなものでも工夫をしました。とりあえず、風の向きにあわせて方向をくるくる変え、よく回っています。笑

 

 

こういうプロジェクトは、無駄と思えるようなプロセスがたくさんあります。失敗を重ね、形を変えたり、素材を変えたり、設計を調節したりして、試行錯誤の連続です。

キットを買ってくれば、組み立てればできてしまう。

でも、試行錯誤のプロセスがあってこそ、学ぶことが大きい。

一般の学校教育などでは、どうしても、こういう「無駄に思える工程」を省きがちです。確実に完成できて、できあがるやり方を教師側が準備します。

そして、特に日本の社会では、子どもたちが試行錯誤してあれこれ考えたり工夫する時間の余裕さえないことが多いです。

残念だなあ。

こ のプロセスをすっとばしたら、人間は成長しません。

発明家になる必要なんてない。
でも、何かを生み出せる人間は、力強く生き抜いていける人間。

 

シュタイナー教育を現実にする!

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ドイツとご自宅をつないで数学を学びます。

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次男クラス旅行へ旅立つ〜シュタイナー学校7年生

次男は7年生。
ヒルデスハイムのシュタイナー学校に編入早々、クラス旅行です。12泊13日の長丁場。

 

北海に浮かぶ諸島の1つ「ノルダーナイ」へ。

 

 

北海に浮かぶ島「ノルダーナイ」へ。

 

7年生のクラス旅行は、自然の中での労働がテーマになることが多いです。長男のときには、近郊の森へ行き1週間の森林研修をしました。その年によって違うのですが、その森で必要とされている作業を子供達が毎日します。1週間かけて1000本以上の植林をした年もあり、小川や用水路の掃除などをした年もありました。

今回の次男の旅行は、海に浮かぶ小島。ビーチがあり海で泳ぐこともでき(最高気温、せいぜい20℃ですので寒いですが 汗)、乗馬をしたり、綱渡り(?)のアクティビティもできる。そして滞在中はレンタル自転車で、島じゅうサイクリングしてまわるようです。

ユースホステル滞在ですが、寝るのはテントで寝袋。洗濯も自分でするので、洗濯洗剤と物干しのヒモと洗濯バサミも持参。

 

島での労働は、ビーチ近くの砂地に古代麦を植える作業だそう。風が強く、砂が飛んでしまうのを防ぎます。

 

 

 

まだまだ友達もいなくて、先生にも馴染みがない次男。クラス旅行で友達できるかな。クラスに馴染めるかな。親として、そんなことを思いつつ、元気に笑顔で帰ってきてくれるのを祈ります。

いや、それにしても家の中が静か。
13日間は兄弟げんかをきかなくていい。

ちょっと、さびしい。(笑)

 

 

 

ドイツ、シュタイナー学校の校舎もいろいろ(写真多数)

ドイツのシュタイナー学校の校舎って、立派なシュタイナー建築!・・・というイメージがあります。イギリスは、古い大豪邸をリモデルした校舎が多かったですが、ドイツはさすがに立派なシュタイナー建築の校舎が多いですね。

 

ちなみに、今学期からお世話になっているヒルデスハイムの学校の校舎はあまり立派ではありません。

工芸校舎、幼稚園校舎、アフタースクールの校舎はシュタイナー建築で建てられました。

アフタースクールケアの校舎
シュタイナー建築のクラフト校舎

 

シュタイナー建築の幼稚園。エクステリアは普通のコテージ風ですが、屋内はまさしくシュタイナー建築の幼稚園です。

 

校舎を拡張しようとしたとき、たまたま隣接していた公立学校が移転。その学校の土地と校舎を買い取り、学校のメイン校舎として使っています。

だから、普通の、しかも、ひと昔前の味気ない校舎です。(昨今のドイツでは、小中学校も校舎が立派なんですけどね。)

よくありがちな直方体の建物から、少しでも直角をなくし、居心地の良い教育空間を作り出す工夫はしてあります。

 

公立中学校舎をリモデルした校舎

でも・・・、裏から見ると、いかにも古い中学校校舎!・・・みたいな感じです。

 

裏から見ると昔ながらの中学校校舎

 

でも、この学校は、こうやって公立学校を買い取ったので、借金がないのだそうです。

ドイツと言えども、他の学校は、立派な校舎をたてるためにはどうしても借金せざるを得ず・・・。借金苦で運営が大変な学校も多いとか。

校舎も人材も教材教具も・・・いろんな意味でお金がかかる学校運営。立派な校舎は素敵ですが、何が大事かを見極めてうまくバランスをとること。何が大事かは、学校によって違うと思います。それぞれの学校が、理想の学校を創るために工夫しています。完璧な学校などどこにもない。だからこそ、愛すべき学校だとも言えるのではないでしょうか。

 

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海外での日本語(国語)教育〜日本語環境でないからこその教え方

海外にお住いのお父様、お母様。海外での日本語教育どうされていますか?

私自身、海外在住で子育てをしています。また、補習校で長年教えていたこともあり、日本人のお子さんの日本語(国語)教育については他人事ではありません。

ご両親ともが日本人の場合も、国際結婚の場合も、日本語教育は悩むところ。家庭で頑張って日本語を使っても、学校生活が現地の言葉であれば、遅かれ早かれ、現地の言葉のほうが優勢になってしまいがちです。

でも、せめてひらがな、カタカナくらいは覚えて欲しい。普通の会話くらいできて欲しい。理想としては将来日本に行った時に困らないくらいの国語力はつけてほしい。親としては悩むところですよね。

小学校で補習校に通い、たくさん書いて文字を覚えたこどもたち。高学年になり、現地の学校の勉強が忙しくなり補習校をやめたとたん、ひらがな、カタカナさえも忘れてしまう・・・というのもよくあること。

そういう子供達を目の当たりにして・・・海外にいるからこそ、日本式の勉強ではなく、シュタイナー学校の国語の学び方が、より効果的だと感じています。

文字の覚え方など、海外暮らしが長い生徒たちは、独特なのです。

漢字を、日本人よりもっと「絵」として捉えて覚えていたり。しかも、その漢字の意味の絵と直結する絵ではなく、彼らなりのイメージが浮かぶようなのですね。純粋に日本で育っている日本人とは全く違う発想で驚くことも多々あります。面白くて素敵な発想をするので感心します。日本語のインプット量が絶対的に少ないので、言葉が意味をなさないことも多く、その分、自分なりの想像でカバーする分も多いのです。

シュタイナー教育でやっているこくご教育、特に低学年の内容は、お話を聞いたり絵を描いたり、心で感じたり、手を動かして芸術的に学んだりする部分が多いので、心に残り、イメージに働きかけるから深く記憶に残るのでしょう。

ありがたいことに、海外の「日本人補習校」でも、e-waldorfの「こくご」教材を参考に授業をしてくださっている先生方が結構いらっしゃいます。外国で日本語教育をされているお母さんも活用してくださっています。

外国にいるからこそ、余計に、シュタイナー教育的な、子供の心に伝わるこくご学習が効果を発揮するのでしょうね。


海外に、学齢期のこどもがいるお友達や親戚がいらっしゃる方。シュタイナー教育的に、芸術的な日本語教育がご家庭でできるということを教えてあげてください。きっと、お子さんの日本語学習の助けになると思います。

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(算数、計算のこと)シュタイナー関係の方には反論されてしまいそうですが・・・・

シュタイナー学校の算数授業は楽しいですよ。

私はそんな情報をたくさん送っています。それで、シュタイナー学校では、楽しいアクティビティばかりやっているのか・・・と思っている方もいらっしゃるようです。計算練習もしてますよ。

日本のメインストリームの学校に比べたら、ずっとずっと計算練習量は少ないです。

(正直言ってちょっと足りない・・・と思うくらいです。)

計算練習は、ちょうどいいレベルのものを適量するといい。でも、絶対に必要です。楽しいアクティビティだけやってたらいい!・・・なんて、私は言いません。計算練習は大事。


計算練習って、「自動化」のプロセスなんですね。

考えなくても、指が動いて計算をしていく訓練。7x8=56だっていうことを、7が8こあるから・・・って考える人はいないでしょう? 7x8って言った瞬間に考えずに答えが出てくるでしょう? かけ算の筆算とか、かけた数を決まった位置に書く、くりあがる、足し算する・・・などの手順があるのですが、その手順を「どうやってやるんだっけ?」って考えている中高生や大人はいないと思います。

計算練習をたくさんやって(やらされて)きたので、手順は考えなくても覚えているんですね。

計算練習をたくさんすることで「考えずにできてしまう能力」を育てているんですね。

だから、これができることで、応用算数、数学を正確に解く力になります。いちいち初歩的なことから考えていたら、中学高校レベルの数学には到達できません。

ただね・・・・

計算練習ばかりしていると、その計算の意味や算数の理論が全くわからなくなってしまう危険性大です。考えることをやめてしまう危険性も大です。(そういう生徒を中学高校でたくさん!!!見てきました)

そして、「面白さがわからない」「やる気がなくなる」という危険性も大です。

だから、計算練習も、アクティビティもどっちも大事にしてほしい。

こんなこと言うと、「シュタイナー教育」信奉者(笑)の方には、眉をひそめられてしまうのですが、「メインストリーム数学教師」「シュタイナー教師」の両方の立場から言わせてもらいます。

計算練習に偏りがちなメインストリームの算数教育と、アクティビティに偏りがちなシュタイナー学校の算数教育を、バランスよくミックスしてとりいれることって、理想的だと思うのですよ。

だからね・・・

メインストリーム、公立学校へ行っていて、楽しくて、子どもが「もっと学びたい!」って目を輝かせるような授業がない・・・って思うお母さん。

つまらない(失礼!)計算練習部分は、学校がしっかりカバーしてくれていることに感謝して、楽しいアクティビティ部分を家でサポートすれば、いいバランスが保てるのです。

こどもの算数を楽しくするのに、お母さんはものすごく大きな影響力があるんですよ。

・・・あ、ちなみに、わたし、計算練習も算数そのものも、小学校のころは嫌いでした。(算数嫌いだった私のエピソードはこちら

中学になって、数学に目覚めてから、計算練習も大好きになりました。学ぶ喜びを知ったら、計算練習のような短調なこともたのしくなるんですね。

そんな算数好き、数学好きの子どもがもっともっともっともっと増えてほしいです。



算数嫌いだった私が数学好きになった理由(1)

そうなんです。

私は算数苦手でした。(笑)

 

今まで算数嫌いだった話はあまりしたことがないので、

驚くひともいるかもしれませんね。

 

 

 

どうしようもなくできなかったわけではないのですが、まあ、平均レベルくらい。

 

難しいと思うより、とにかく退屈でした。

ドリルとかの計算練習とかが退屈で苦痛。

学ぶ内容そのものにも魅力を感じなかったです。

 

だから、宿題以上のことはやろうとはしなかったし。

・・・それもイヤイヤ。ね。

 

とくに頭がいいわけではないので、

その程度の勉強の仕方では、やっぱり平均値くらいなんです。

 

 

中学生になって、突然好きになりました。

平均値くらいだったのが、

1学期間で、クラスで1、2位っていうところまで上がりました。

 

成績ってこんなに簡単に上がるのかと、

自分でびっくりしました。

 

 

本当のところ順位なんてどうでもいいんです。

 

数学にのめり込んだら、楽しくなって、

それが、順位に結果として現れた・・・ということ。

 

 

 

その、「嫌い」から「好き」への転換のきっかけは、

 

先生でした。

 

 

 

 

 

 

 

先生が好きだったとかじゃないの。

(天邪鬼なんです、わたし。笑)

 

 

 

 

先生に言われた言葉に、

傷ついたんです。

 

三者面談のときに言われた言葉

「全然ダメだな。がっかりしたよ。」

 

・・・くやしくて涙が出てきて、

でも、涙を見せるのも悔しかったので、

涙が落ちないよう、ずっと横向いていた・・・

 

今でも、その気持ち、忘れません。

 

 

くやしくて。

こんちくしょう!・・・と思って。

 

で、見返してやろうと。

 

そう思ってちょっとやりはじめたら、数学そのものの面白さに目覚めてしまった。

 

 

 

どんだけ悔しかったんでしょうね。(笑)

 

 

でも、

逆転勝利!とも言える進歩ができたのは、

悔しさのバネの力だけじゃないんです。

 

 

・・・・

 

 

 

また次回書きます。(笑)
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